パラグアイ国 スクリュー型コンポストプラント及びバイオ飼料による循環型農業支援にかかる案件化調査」契約締結

2021年7月30日

コンポスト(堆肥)プラントとバイオ飼料で、 パラグアイの日系社会を支援! ~群馬県企業がパラグアイへの事業展開を目指す~

RA-XとBX-1との相乗効果による高付加価値な循環型農業の事業イメージ 

国際協力機構(JICA)は6月30日、「中小企業・SDGsビジネス支援事業 案件化調査(中小企業支援型)」において株式会社カワシマ(群馬県館林市、川嶋賢二代表取締役)が提案する「パラグアイ国スクリュー型コンポストプラント及びバイオ飼料による循環型農業支援にかかる案件化調査」(パラグアイ)について契約締結しました。

パラグアイでは、日系移民が、現地の農業発展に大きく貢献してきました。一方、農業の近代化により大規模農家と中小規模農家の格差が広がっています。そこで、中小農家も参入しやすく、将来の需要の伸びも期待できる養豚・養鶏業が新たな産業として注目されていますが、大量に排出される糞尿などの効果的な処理方法が確立されておらず、問題となっています。

カワシマの主力製品である「RA-X」は生ごみや畜糞、汚泥といった有機性廃棄物を堆肥にするコンポストプラントです。日本で、有機性廃棄物等の固形物及び汚水等液体の処理双方の機能を有する機種は他にありません(特許取得済み)。従来の機種と比較してより電気消費量が少ないため費用が抑えられるほか、堆肥化にかかる処理時間が短いため処理量を増やすことができます。

株式会社カワシマの主力製品である「RA-X」と「BX-1」

同じくカワシマの主力製品であるバイオ飼料「BX-1」は、家畜に給餌することで免疫力向上、健康増進、生育促進、品質向上に効果を発揮します。また、「BX-1」を有機性廃棄物に加えると、臭気を抑えた効率的な堆肥化が可能となります。

今回の事業では、コンポストプラント「RA-X」とバイオ飼料「BX-1」を用い、環境に配慮した循環型農業を、パラグアイの日系移民の移住地が多い地域へビジネス展開するための調査を行い、ひいてはパラグアイの小農自立化支援への貢献を目指します。

本事業は、「案件化調査(中小企業支援型)」として実施されます。「案件化調査」は、途上国の開発ニーズと日本の中小企業の優れた製品・技術等とのマッチングを行い、製品・技術をODA事業に活用するための情報収集・事業計画立案等を支援することを目的としたものです。