\世界を着てみました/ JICA×文化学園長野中学・高等学校 連携紹介!

民族衣装体験やJICA協力隊パネル展示を通じて、先生や生徒は何を思ったのでしょう。今回は2つの視点からお届けします!

2021年9月16日

はじめに

JICA海外協力隊パネル展示(駒ヶ根訓練所作成)

 JICA長野デスクでは、JICA教師海外研修に参加された長田先生を中心に文化学園長野中学・高校との連携を続けています!
 7月3日、4日に開催された学園祭ではJICA駒ヶ根から協力隊パネルや民族衣装をお借りし、生徒達に体験してもらいました。

 いったいどのような体験になったのか、同校の長田先生、町田さん(高3)がつづってくださったので、紹介します!

先生から見た 【2021 コロナ禍でのすみれ祭(文化祭)】

左:アフリカ地域の民族衣装 右:大洋州の民族衣装

両:アフリカ地域の民族衣装

 文化学園長野中学・高等学校が「ユネスコスクール」の指定を受け、5年目を迎えた今年。昨年同様コロナ禍で、様々な工夫を重ね検討された「すみれ祭」(文化祭)が開催されました。

 ユネスコ憲章に示された「平和や相互理解の促進」というユネスコの理念の実現を目指し、『ユネスコスクール企画』も今年で開催5回目となりました。

 念願叶い「ヘアドネーションショー」(長野市「りんごの木」協力)を開会式にて、全校生徒の前で開催するなどの新企画も行う中、今年もJICA長野デスクとJICA駒ヶ根のご協力で、①民族衣装体験、②JICA海外協力隊パネル展を行うことができました。
 

 その地域ならではの素材や刺繍に直接触れることにより、その国へ思いを馳せることができました。衣装を身に着けながら、パネル展示でその国を探したり、生徒手作りの世界地図で位置を確認したり、自分が知りたいことをiPadで検索したりする姿がありました。新型コロナウイルス感染症の収束しない中であっても、仲間と協働しながら開催できた文化祭を通して、来場者の意識変容をもたらしたことは確かです。


(文化学園長野中学・高等学校 ESD推進委員長 長田里恵)

生徒から見た【2021 コロナ禍でのすみれ祭(文化祭)】

同校OGのパネルを見つけ興奮する生徒も!

 ①民族衣装体験
行ったこともない国のこと、そして様々な形や素材の服が地域の文化や気候によって存在することを知り、考える機会にすることが出来ました。

 興味深かったことは、女子が格好いいコートを来たり、男子が可愛いシャツを来たりと、男女関係なく自然と色々な服を手に取り、着用するという経験ができたことではないでしょうか。SDGs5番のジェンダー平等を考えるきっかけにもなりました。

 ②JICA海外協力隊パネル展示
どこの国でどのような問題が起きているのかを知る機会になりました。また、OGの方が支援に行っていたことを知り、私たちにも何か出来るとこがありそうだと身近に感じる機会になりました。

 今回の企画を通して、まずは知る、ということの大切さを感じています。世界で何が起きていて、どのような状況なのかを知ることが、当事者意識を持つ第一歩になると思いました。このような機会をつくれたこと、またその機会に惜しみなくご協力くださったJICA長野の皆さんに、改めて感謝いたします。本当にありがとうございました。

(ユネスコスクール企画担当:高校3年 町田有羽理)

報告:JICA長野デスク 木島史暁