「JICA東京特設インターンシップ」が行われました!

毎年恒例・夏のインターンシップ。今年は9月上旬の5日間で、順天堂大学、東京大学、東洋大学、立正大学の4大学から過去最多の8人の学生を受け入れました。どのようなインターンシップだったのか・・・受入担当者がリポートします。

2021年10月29日

JICA東京特設インターンシップ

JICA東京・田中所長(前列左から2人目)に挨拶

 JICA東京では毎年、大学または協力団体からのご要望に応じて、大学生・大学院生を対象としたインターンシップを行っています。例年、大学の夏季休暇の期間に実施することが多く、約1週間で、JICA東京の実施する研修事業や市民参加協力事業の現場を体験する内容となっています。
 昨年は残念ながら、新型コロナウイルスの感染拡大のため中止となりました。今年も引き続き、感染拡大、そして緊急事態宣言が続く中で、一旦はインターンシップの中止も考えましたが、関係者のみなさまからぜひ実施してほしいとのご期待が寄せられたことから、万全な感染対策を講じて9月2日~7日、4大学から8人の学生達を受け入れました。

日本国内での国際協力とは? 

 8人の学生達は、これまでの経験、現在の専攻、そして将来の目指すものがそれぞれ異なってはいましたが、このインターンシップを通じて「国内で行われる国際協力とは何か?」を知りたいという思いは共通していたようです。

在外事務所スタッフとの面談


JICA東京職員によるブリーフィング

 現在、研修事業では新型コロナウイルス感染防止のために、多くの研修がオンラインで行われています。研修員は自国にいながらオンラインで研修に参加しています。ある学生は、ZoomやTeamsに接続できない研修員に国際電話をかけて、接続できるように支援しました。また、別の学生は、在外事務所のスタッフとオンラインで面談し、元研修員の活躍している様子を聞き取りました。

 市民参加協力事業では、海外での研修が実施できない小中高の教師の方々が、日本国内での国際協力の現場を視察しています。学生達は視察を終えた教師の方々と一緒に、国際協力に関する授業を企画するワークショップに参加し、授業を受ける側の立場で様々な提案をしました。
その他にも国内で行われている国際協力を見聞することにより、日本と開発途上国がつながって、一緒に世界の課題の解決を行っていることを学びました。

インターンシップを終えて・・・ 

 プログラムの最終日、学生たちはJICA東京の職員に向けてインターンシップで得た成果を発表しました。
ベトナム人元技能実習生との交流を通じて国際協力は国内でもできる身近なものに感じられた、オンラインで学ぶ研修員の姿勢を通じて国際協力にはそこに参加している人達の信頼関係が大事とわかった、など国際協力に対する考えは深まったようです。
 また、資料を事前に送ってもらえば質疑応答の時間をもっと充実させられる、アウトプットの機会をもっと多くしてほしいなど、インターンシップの進め方についての意見もありました。
そして、JICA東京職員の仕事への情熱やコロナを理由に学びを止めないというJICA東京の理念に感銘を覚えてくれた学生もあり、我々としても身の引き締まる思いでした。
 彼らと将来、国際協力の現場で再会することを楽しみにしています!