JICA東京よりご提供した教材を活用し授業を展開されている先生より、どんな風に教材を使って授業をしているのか、どの教材がおすすめなのか、教えていただきました。(前回報告は本記事一番下のリンクから見られます)
2021年11月17日
まずは長岡市立東北中学校・蜂屋有希子先生からのご報告です
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特別支援学級1年生・3年生・家庭科5時間でJICA教材を活用!
1時限目:水問題 (授業で使えるショート映像DVD、SDGsカード、SDGsシール)
2時限目:地球温暖化 (SDGsカード、SDGsシール)
3時限目:プラスチックごみ (授業で使えるショート映像DVD、SDGsカード、SDGsシール)
4時限目:食品ロス (SDGsカード、SDGsシール、SDGsマスキングテープ)
5時限目:まとめ (SDGsカード、SDGsシール、SDGsマスキングテープ)
1~4時限目の授業の流れは次の通り。
導入:自分の生活を振り返る(日常のどの場面で水を使っているか、どのくらい電化製品を使っているか、身の回りのプラスチックでできたものを調べる、食べ物を残す理由を挙げるなど)
展開:どのような問題が起きているのかDVD教材などから学ぶ
まとめ:問題を解決するために自身にできることを考える
また、5時限目のまとめの授業では、これまでに学んだことを1枚のシートにまとめ、これからの生活において私たちに何ができるかを考え、共有し、最後に一人一人が「わたしがSDGsの目標を達成するためにできること」を書きました。
==使用した教材のおすすめポイントは?
・ショート映像DVD
発展途上国で暮らす人々がどのように日常生活で使用する水を手に入れているのか、プラスチックごみが海の生き物たちにどのような影響を与えているのか、短時間でわかりやすくまとめられており、授業に取り入れやすかったです。授業で実際に使用した動画以外にも、ワークシートや授業レポート等が多数収録されているので、今後も活用し続けていきたいと思っています。
・SDGsカード(A3サイズ)
4つのテーマ(水問題・地球温暖化・プラスチックごみ・食品ロス)に関連するSDGsの目標を説明する際に使用しました。カードを黒板に貼ることで、生徒たちの目線とSDGsに対する関心を集めることができました。黒板に貼って使用することが多かったので、カードの裏面にマグネットがあると、より使いやすくなると思いました。
・SDGsシール
学習のまとめの際に使用しました。ワークシートに貼ることで、SDGsのアイコンがより身近に感じられ、生徒の手元にも残るのでよいと思ったからです。また、ふせんのような形で、アイコンの下にメモができるようになると、より用途が広がると思いました。(例:余白に感想や気づいたことを書き込む等)
・SDGsマスキングテープ
手作りのホワイトボードを作成した際に外枠に貼ったり、ワークシートをホチキスでまとめて冊子にした際に背表紙に貼ったりしました。教室の掲示物や授業で使用する道具に貼ることでSDGsに触れる場面が増えると思います。(実際に、前任校で、自身が担任をするクラスの掲示板にSDGsマスキングテープを貼ったところ、SDGsのアイコンに興味を示した生徒がいました。)
続きまして秋田県立新屋高等学校・阿部大輔先生より。
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1年生・理科(生物基礎)生物の多様性と生態系
「生態系の保全・SDGsの達成・循環型社会に向けて自身のアクションプランを作成しよう!」
という単元目標の元
①SDGsカードを活用した並び替えワークショップ
②SDGsカードを活用しながら、自身のアクションプランを作成、発表
でJICA教材を活用しました!
==使用した教材のおすすめポイントは?
SDGsカードです!SDGsとの繋がりを可視化させるのに有効で、カードを並び替えたり、提示したりすることで、理解やイメージが促進されました。
市民参加協力第一課・高橋瑞樹