大洋州地域廃棄物管理改善支援プロジェクト フェーズ2−トンガの素敵なカウンターパートたち−

2017年9月1日

所属先:Secretariat of the Pacific Regional Environment Prgramme(SPREP)
尾上保子

トンガファンの皆様、こんにちは!
私は現在、大洋州地域廃棄物管理改善支援プロジェクト フェーズ2、通称J-PRISM IIの長期専門家としてサモアに派遣されており、トンガを含めた大洋州の8か国を対象とした活動を行っています。トンガを訪問するのは今回で3回目、サモアよりも少し静かな街並みと、これまたサモアとは一味違ったポリネシアンから話を様々聞きたいなと思ってやってきました!

大洋州では、島嶼国ならではの廃棄物問題(国土が狭い→処分場の土地がない、離れ小島→輸入に頼っている、かつ、リサイクル市場まで遠くて廃棄物はたまるばかり、経済活動が限られる→優秀な人材が流出してしまう、など)を抱えています。トンガでは、廃棄物公社(WAL)を主なカウンターパートとし、コンサルタント専門家の皆さんが技術的アドバイスをしながら彼らの能力向上を支援しています。私はプロジェクトオフィスで地域研修の計画や実施を担当し、今回の訪問ではトンガの皆さんにどのような研修を提供できそうかお知らせすることと、実際の仕事現場を見せてもらい、皆さんのことをよく知りたいと思いました。

WAL訪問

WALでは、処分場マネージャーのMakisiさん、業務管理マネージャーのLolaさんにお話を伺いました。お二人ともまじめな印象で、WALのサービスが向上するよう努力されていました。また、少しびっくりしたのは、WALでは職員向けの研修を行っており、エクセルによるデータ管理研修を行っていたことです。きちんとデータを取って管理しようとしているところは(私の少ない経験上ですが)見たことがありませんでした!また、MakisiさんやLolaさんからは、研修参加者からの知識共有の必要性を求める声が上がるなど、仕事に対する意識の高さがうかがえました。

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Mr.Makisi(右)と筆者

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Ms.Lola(中央)とMs.Mele(左)

Tapuhia処分場の視察

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処分場の作業の様子

トンガはいくつかの島からなっていますが、首都があるトンガタプ島のごみはTapihia処分場に運ばれます。トンガではリサイクル会社が1軒ありますが、リサイクル可能なものはアルミ缶や使用済みバッテリーなど、限られたものです。このため、ほとんどのごみが、ここTapihia処分場に運ばれてきます。処分場では、重機オペレーターが暑い中、ごみの上を行ったり来たりしながら潰していました。また、処分場に運ばれてくるごみの量を把握するためのトラックスケールの工事が行われていました。
処分場視察では、Makisiさんが案内してくださいましたが、きのうのインタビュー時とは打って変わってTシャツ、ハーフパンツといういでたち。いかにも暑い中、屋外で働いていますといった風貌です。コンサルタント専門家からは、彼は本当によく働き、業務をどのように改善したらよいかをいつも考えていると伺っていましたが、その一端を見たような気がしました。

その他にも、環境省のMeleさん、Mafileoさん、そして、WALの社長のLomuさんからもお話を伺いました。MeleさんはWALがこれからサービスエリアにする予定のVava’u島の環境省の方で、フェーズ1ではVava’u島のコミュニティによる廃棄物回収活動のキーパーソン。とても熱心な方で、熱意をもって一生懸命話すので顔にじっとり汗をかかれていました!大好きなVava’uのためになんとかしなきゃ、という気持ちが伝わってきて、応援したくなります。また、Lomuさんは私の滞在中は体調を崩されていましたが、最後の日はスタッフとのミーティングのため出勤され、その合間を縫って私ともお話しくださいました。彼自身、トンガタプ島の廃棄物料金回収システムを作るなど大きな成果を上げた方ですが、部下を信頼し、また、さらなる改善のために他から学ぼうとする姿勢がとても印象的でした。

大洋州の多くの国では、ごみ処理にかかる財源の確保が大きな課題です。そのような中、廃棄物料金回収システムを作ったというのはすごい成果であり、他の国もトンガから学びたい、とのことでお互いにコミュニケーションが始まっています!J-PRISMでは、このようなつながりを大事に育てながら、よりよい廃棄物管理のために働いていきたいと思います!