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中部と世界をつなぐ架け橋として

−JICA中部新センター開所式を開催−

2009年07月13日

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テープカット後緒方理事長は「名古屋から日本と世界を元気にするきっかけになれば」と挨拶

JICAの国内機関の一つで、中部地域(愛知、岐阜、三重、静岡の4県)の国際協力を担当するJICA中部(中部国際センター)の新センター開所式が、7月10日に行われました。開所式には、海部俊樹・新生JICAを支える会最高顧問、各国駐日大使・総領事、神田真秋愛知県知事、河村たかし名古屋市長ほか、国際機関、市民団体、経済団体、教育機関などの関係者約180人が出席しました。

緒方貞子JICA理事長は「新センターは、途上国の人々の研修の場、市民の方々の国際協力を支援する場、途上国のことを知っていただく開発教育の場という三つの機能が統合されたJICAにとっての初めてのセンターである。中部地域を活性化することは日本だけでなく、広く国際社会全体を活性化することになる。新センターオープンが、名古屋から世界を元気にする一つのきっかけになればと祈っている」と挨拶しました。

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センターは、屋上緑化、ソーラーパネルによる発電、自然光を窓から室内に取り入れ照明を調節する機能など、環境に配慮した工夫がなされている

旧センターの老朽化に伴い、JICA中部は今年3月、名古屋市名東区から名古屋駅にほど近い中村区「ささしまライブ24地区」に移転しました。また、6月1日には、新センター1、2階に、市民が国際協力について楽しみながら学べる体験型施設「なごや地球ひろば」を先行してオープンしており、今回の開所式は、誕生した新センターの、地域における正式なお披露目となりました。

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世界の問題をわかりやすく見せる、「なごや地球ひろば」体験ゾーンの「世界はいま」のコーナー

「見て、聞いて、触って」国際協力を体感できるように、さまざまな工夫が凝らされた「なごや地球ひろば」の体験ゾーンを視察した招待客からは「頭の中でなんとなく理解していたつもりの世界の現状が具体的に理解できた」「数字での表現がインパクトがあって引き込まれる」という声が聞かれました。また、地域の国際交流協会関係者は「『地球ひろば』がいろいろな機能を備えていることがわかった。今後JICAと共にどんな活動ができるか考えていきたい」と抱負を述べていました。

新センターは、85ヵ国以上の開発途上国から年間約500人の研修員を受け入れ、「ものづくり」や「環境」など、中部地域に根ざした特色ある技術研修を行います。一方、「なごや地球ひろば」は、市民の方々に開発途上国の現状や開発問題への理解と関心を深めていただくことを目的としています。そのため、開発教育への支援、国際協力への参加相談・支援、NGOなどの市民団体・地方自治体との協働など、市民参加による国際協力活動の実施や、帰国したJICAボランティアの各種研修・社会還元活動の支援などを行います。

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「なごや地球ひろば」には買物で国際協力できるフェアトレードショップを併設

新センター建設にあたっては、青年海外協力隊OB・OGや、地域のNGO、国際交流団体など、国際協力関係者の意見やアイデアを取り入れ、市民が利用しやすい施設、環境に配慮した施設、また、愛知県で開催された「愛・地球博」をきっかけに高まってきた、地域の人々の国際協力に対する関心に応えられる施設を目指して、建築プランと設備機能の検討を重ねてきました。

JICA中部は、旧センター時代から、地域の自治体、教育機関、NGO、企業などと強い絆を保ちながら事業を行ってきました。今後も、この絆を生かしつつ、新しく加わった「なごや地球ひろば」の機能を活用し、中部と世界をつなぐ架け橋として事業を推進していきます。