トピックス

天皇皇后両陛下が帰国したシニア海外ボランティア、日系社会シニア・ボランティアにご接見

2010年04月01日

それぞれの派遣国での活動を終え、帰国したシニア海外ボランティア、日系社会シニア・ボランティアの代表者6人が、3月15日、皇居において天皇皇后両陛下にご接見を賜りました。

【写真】

前列左から、谷山さん、緒方理事長、佐藤さん、後列左から、蓑輪さん、円子さん、馬場さん、川口さん、伊藤事務局長

皇居への出発に先立ち、代表者6人は伊藤隆文青年海外協力隊事務局長とともに、JICA本部にて緒方貞子JICA理事長と面会し、現地での活動の様子などを報告しました。

天皇皇后両陛下にお目にかかったのは以下の6人です。

【写真】

交通警察局の警察官全員に自費で購入した白い手袋を配り、「ダーティーハンド(賄賂)はいけない、警察はクリーンハンド(清廉潔白)でいなければならない」と説いた馬場さん(右)

馬場喜代志さん(大阪府)は、ネパールに派遣され、現地の首都圏交通警察局に対して交通教育強化のための指導を行いました。相手が政府高官であっても平等に扱う交通違反の取り締まりや、運転マナー向上のために中央分離帯へブロックを設置するなど、その功績は国民の交通安全にかかる意識を大きく変えたとして地元メディアに取り上げられ、ネパール国王からも表彰を受けるほど高く評価されました。

大洋州のバヌアツに内務省都市計画担当アドバイザーとして赴任した川口孝太郎さん(北海道)は、土地利用計画や交通計画などを総合して20年後を予測した「レインボープラン」を作成。内務大臣をはじめ都市開発の関係者に、総合的・中長期的な都市計画の重要性を伝えました。

キルギスで視覚障害者に対する支援活動を行った佐藤ひろみさん(東京都)は、視覚障害者の社会参加の重要性を訴え、障害者とのコミュニケーションの取り方などを指導。その活動は、視覚障害者のエンパワーメントと、彼らを取り巻く社会の意識啓発に貢献しました。

エジプトに幼児教育分野で派遣された谷山聡美さん(岡山県)は、保育環境の改善や保育士の育成に取り組みました。さらに、同国に派遣中の青年海外協力隊員や現地の教育関係者と協力して幼児教育の指導書を作成。これが、エジプト政府認定の公式な教材として認められるなど、大きな成果を残しました。

電子機器修理の技術指導のため、ザンビアの職業訓練校に派遣された円子正良さん(青森県)は、学生や同僚教官を巻き込んで太陽光発電装置を作るなど、実践的な要素も授業に取り入れて、生徒たちのモチベーション向上に努めました。また、壊れたままで放置されていたテレビやCDプレーヤーなどを修理するボランティア活動も積極的に行い、現地の人々に感謝されました。

日系社会シニア・ボランティアとして和太鼓指導のため、ブラジルに渡った蓑輪敏泰さん(宮崎県)は、「ブラジル太鼓協会」傘下の約80チーム(約2,000人)を巡回指導し、現地の日系人から大変喜ばれました。2008年6月に行われた「日本移民100周年記念式典」では、皇太子殿下、およびサンパウロ市長をはじめブラジル政府の要人が参列する中、見事な「千人太鼓」のパフォーマンスを指揮・披露しました。

ご接見を賜った代表者たちは、「両陛下が現地を訪問された際にお二人で見た、美しい花のことなどを懐かしそうに話してくださり、仲睦まじい様子が伺えました」「こちらが話しやすいように話題を引き出してくださるなどのお気づかいをいただき、次第に緊張が解けました」など、接見は終始和やかな雰囲気で行われたと語りました。