グローバルフェスタJAPAN 2016開催――国際協力への一歩を踏み出そう

2016年10月7日

「新しい目標に向かって歩み始めよう」の思いをバルーンに載せて

国内最大級の国際協力イベント「グローバルフェスタJAPAN 2016」が10月1、2日、外務省、国際協力NGOセンター、JICAの共催により、東京都江東区のお台場センタープロムナードで開催された。

開発途上国の貧困削減を掲げたミレニアム開発目標(MDGs)に続く新たな目標、「持続可能な開発目標(SDGs)」について紹介した今年のテーマは、「for the First Step〜新しい目標に向かって〜」。国際協力への理解を深め、一歩を踏み出してもらうことを目的に、NGO、国際機関、各国大使館、企業など269団体が出展、2日間で約10万人が来場した。

「自分にできること」から始めよう

「カンボジアのことを知ってほしい」という思いで作った『STAND BY YOU』も披露

オープニングセレモニーは、「なんとかしなきゃ!プロジェクト(注1)」メンバーの倉木麻衣さんと広瀬アリスさんの開会宣言でスタート。続く「なんとかしなきゃ!プロジェクトステージ」では、倉木さんと広瀬さんが、国際協力の現場を視察したことがきっかけで考えた「自分にできること」について語った。

倉木さんは、2014年3月にカンボジアの学校(注2)を訪問し、子どもたちと音楽を通じて交流した際、同校には音楽の授業がないことを知り「音楽の授業を実現させたい」と校舎の建設を決意。今年2月に開所にこぎつけた。

「今日、感じることがあれば行動に移してほしい。気持ち一つで世界は変わるはず」と呼びかけた。

モデルとしてファッションの世界に携わってきた経験を生かして活動を始めた

フィリピンとインドで、刺しゅう製品の製作・販売で自立を目指す女性たちを視察した広瀬さんは、コラボTシャツを作り、売上げを彼女たちの支援に役立てている。

「Double Smiles」と刺しゅうされたTシャツには、「作る人も買う人もハッピーになってほしい」という思いが込められている。「自分の力は微力だからやっても意味がないと考えることをやめた。やろうと思うことが大切」と一歩を踏み出した心境を語った。

キックターゲットでSDGsを知ろう、スポーツを通じた国際協力

子どもの目線でSDGsについて解説し、蹴り方も指導

2日には、元サッカー日本代表でJICAオフィシャルサポーター/なんとかしなきゃ!プロジェクトメンバーの北澤豪さんが登場。SDGsのゴールを的にしたサッカーのキックターゲットを通じて、子どもたちの理解を促した。

「SDGsにどのような目標があるのか知るきっかけになったと思う。このイベントをきっかけに、一人一人が考えていってほしい」と会場の参加者に呼びかけた。

東京オリンピックに向けたそれぞれの思いも共有した。左が永島さん

「スポーツが人生を変えた〜スポーツを通じた国際協力〜」には、エチオピア、シリアなどにスポーツコーチとして派遣された青年海外協力隊のOB・OGが登場。スポーツキャスターの永島昭浩さんと、スポーツの国際協力への貢献や、協力隊の経験がどのように生きているかなどを語り合った。

さまざまにつながっている世界と日本

アフリカ支援の紹介には多くの人が集まった

会場では、途上国と日本のかかわりについて語り合うさまざまなトークセッションも繰り広げられた。

1日の「日本とアフリカ TICADトーク!」には、今年8月に初めてアフリカのケニアで開催された第6回アフリカ開発会議(TICAD VI)で現地を訪れたJICAの若手スタッフが登場。ABEイニシアティブ(注3)でケニアとナイジェリアから来日している留学生3人と、クイズを交えながらJICAのアフリカ支援について語った。

なんプロの取り組みにも高い関心

JICAのブースでは、SDGs達成に向けた取り組みや、日本の強みを発揮した「ジャパンブランド」の事業モデルを紹介。将来、国際協力の仕事に携わりたい若者、大学で国際協力を研究している学生など多くの人が訪れた。

地球ひろば10周年アニバーサリーテントは、クイズや占い、国際協力適正診断テストなども盛り込みながら、途上国と日本の意外なつながりを展示。「なんとかしなきゃ!プロジェクト」テントでは、倉木さんや広瀬さん、北澤さんをはじめとするメンバーの活動を紹介した。


(注1)JICA、国際協力NGOセンター(JANIC)、国連開発計画(UNDP)駐日代表事務所が、国際協力に関心の高い著名人やNGOと連携し、国際協力や開発途上国に関する情報発信を行い、より多くの方々に国際協力への理解促進、また参加促進を目的としたプロジェクト。

(注2)公益社団法人ユネスコ協会連盟の世界寺子屋運動により建てられた寺子屋。すべての村人を対象に、識字教育や職業訓練などのプログラムを行っている

(注3)アフリカの若者のための産業人材育成イニシアティブ。5年間で1,000人のアフリカの若者に対し、日本の大学や大学院での教育に加え、日本企業でのインターンシップの機会を提供する。