第12回「JICA理事長表彰」表彰式を開催

2016年10月24日

第12回「JICA理事長表彰」の表彰式が10月13日、JICA市ヶ谷ビル(東京都新宿区)国際会議場で開催された。「JICA理事長賞」(注1)を受賞したのは、専門家・ボランティア部門5人と事業部門8件。また、「JICA国際協力感謝賞」(注2)を、個人13人と5団体が受賞した。

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「JICA理事長表彰」受賞者と北岡伸一理事長(前列左から5人目)、越川和彦副理事長(その右)

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拡大する国際協力の地平

北澤さんは、2004年のサポーター就任以来、13ヵ国以上のJICAの支援現場を訪れている

JICAの北岡伸一理事長は、これらの賞が日本の技術、知見を活用し、途上国の国づくりや人材育成、地球規模の課題に取り組んできたことを評価したものであることを説明。「日本らしい協力の実現、あるいは国際協力の担い手の育成、国民の理解促進という貢献をしていただいた」と感謝の気持ちを伝えた。

また、「国際協力の成果と、そこで構築された人とのつながりは、日本と相手国の二国間関係を発展させるうえで重要な礎となる」と功績をたたえた。

専門家・ボランティア部門で「JICA理事長賞」を受賞したのは、元サッカー日本代表でJICAオフィシャルサポーターの北澤豪さんら5人。

北澤さんは10年以上にわたり精力的に海外を視察し、JICAの取り組みを取材するとともに、サッカー教室などを通じて途上国の子どもたちを支援してきたことが高く評価された。北澤さんがけん引してきたサッカーを通じた国際協力は、JICA・JFA・Jリーグの連携協定締結につながっており、「スポーツと開発」というJICAのこれからの事業展開の可能性にも大きな期待が寄せられている。

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信頼関係の構築が大きな成果をもたらす

吉田さん

事業部門では、「ホーチミン国家政治学院および行政学院公務員研修実施能力強化支援プロジェクト」(ベトナム)、「母性保護サービス強化プロジェクト」(バングラデシュ)など8件が「JICA理事長賞」を受賞した。

ベトナムでのプロジェクトの日本側実施機関である人事院の吉田耕三さんと、バングラデシュのプロジェクトリーダーの吉村幸江さんが、受賞者を代表してあいさつに立った。

吉田さんは、政府幹部人材の能力開発のため、自身も公務員制度の講師としてハノイで教壇に立った経験を振り返り、「国の統治機構、ガバナンスを真に確立するためには、相手方の主体的な取り組みを醸成することが重要。そのためには相手の信頼を得ながら、一過性ではなく息の長い支援を続けていくことが必要」と述べた。

吉村さん

吉村さんは、バングラデシュの農村部で母子保健改善のための相互扶助のモデルとしてコミュニティーサポートグループをつくり上げ、10年にわたって地域の母親と子どもの健康を守る活動に取り組んできた。「大切にしてきたのは信頼関係の構築。それによって、プロジェクトは期待以上の成果を収めることができた」と活動を振り返り、「今回の受賞は終着点ではなく新しいチャプターを開くもの。今後も途上国の現場で汗を流していきたい」と誓った。

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JICA国際協力感謝賞」受賞者と北岡理事長、越川副理事長

(注1)協力目的を高い成果をもって達成し、開発途上地域の経済・社会の発展、住民の福祉の向上などに大きく寄与するとともに、わが国の国際協力の声価を高めるなど、他の模範となるような特に顕著な功績を収めた事業または、専門家、ボランティアなどの個人を対象とする。
(注2)JICAが行う国際協力の業務に貢献し、または長年にわたって協力し、特に功績があったと認められる個人と団体を対象とする。

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