天皇皇后両陛下が、帰国したシニア海外ボランティア、日系社会シニア・ボランティアとご懇談

2017年4月18日

派遣国での約2年間にわたる活動を終え、帰国したシニア海外ボランティアと日系社会シニア・ボランティアの代表6人が3月30日、皇居で天皇皇后両陛下とご懇談の栄にあずかりました。

両陛下は、1965年に青年海外協力隊が発足した当初からボランティア事業に関心をお寄せ下さり、1995年までは派遣前の隊員全員と帰国後の隊員の代表が、1996年からは帰国したボランティアの代表が任国での活動をご報告する機会をいただいています。

今回両陛下にお目にかかったのは、アジア、大洋州、アフリカ、中東、欧州、中南米の国々に派遣されていたシニア海外ボランティア5人と日系社会シニア・ボランティア1人。ご懇談に先立ち6人は、JICA本部(東京都千代田区)で、北岡伸一理事長と小川登志夫青年海外協力隊事務局長(当時)に現地での活動を報告しました。

【画像】

前列左から上野さん、北岡理事長、林さん、横山さん、後列左から深谷さん、松本さん、小川局長(当時)、前田さん

馬油輸出の相談に来たモンゴル人宅にて(前列一番左が松本さん)

【経営管理】
松本毅さん(65歳、東京都出身)は、モンゴルの首都ウランバートルのモンゴル国商工会議所において、中小企業支援のためのセミナー開催やマニュアル作成、投資支援事業への助言等に携わりました。

先生対象の算数教材の作り方・使い方研修(中央後ろが上野さん)

【数学教育】
上野登美子さん(59歳、福岡県出身)は、パラオ最大の都市コロールにある教育省カリキュラム・指導局に配属され、算数教育の質向上に取り組みました。

配属先の数学の先生主催の送別会にて(前列左が深谷さん)

【数学教育】
深谷實(みのる)さん(69歳、愛知県出身)は、南アフリカ共和国の首都のプレトリアより北東に450キロメートルに位置する公立「モパニ南東職業訓練校」で、数学講師として生徒の成績向上及び現地講師の能力向上を目指し、活動を行いました。

障害者とともに日本庭園で枝垂れ桜を植樹する前田さん(一番右)

【障害児・者支援】
前田敏機さん(72歳、京都府出身)は、セルビアの首都ベオグラードの知的障害者支援を目的とした作業所である「発達障害者支援協会」に配属されました。前田さんの発案で行われた日本式カレーライスの販売や日本庭園の改修が、作業所の持続性や競争性を高めることに大きく寄与しました。

「祝スピーチコンテスト優勝」日本語講座の学生達と(前列中央が林さん)

【日本語教育】
林ひさ子さん(68歳、京都府出身)は、モロッコの古都フェズ市の「シディ・モハメッド・ベン・アブドゥッラ大学」に配属され、公開講座の担当として、初〜上級の学生約140人に日本語を教えました。

一人暮らしの高齢者宅への戸別訪問する横山さん(左)

【高齢者介護】
横山勉さん(62歳、新潟県出身)は、ボリビアのサンファン移住地において、「サンファン日本・ボリビア協会」に配属され、高齢者福祉事業の実施体制・業務実績の調査、人材の育成、老人会の啓発活動、地域福祉の意識づけ等の活動を行いました。

両陛下とのご懇談後、JICA本部で報告会が行われ、6人は「両陛下の教養の広さと深さに感服した」「数年前の任国ご来訪時の様子を記憶されており、驚くと同時に大変光栄に感じた」などと感想を述べました。

帰国後は、国内で活躍する方、今後も途上国での活動に意欲を持つ方など、さらなる活躍の様子がうかがえました。