JICAファミリーデーに子どもたちなど300人参加−家族の笑顔が国際協力を進めるパワーに

2017年8月10日

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JICAファミリーデーに集まった子どもたち

「お父さん、お母さんは何の仕事をしているか知ってる?」「知ってるー」。JICA職員の質問に、子どもたちは元気いっぱいで答えました。7月28日、JICA本部で開かれた「JICAファミリーデー」の1コマです。笑顔いっぱいのこのイベント、家族に国際協力・JICAの仕事を知ってもらうとともに、働き方やキャリア、ワークライフバランスについて考えるきっかけに、という目的も込められています。

家族の理解と職場内コミュニケーションを深めたい

職員によるJICAの仕事についての説明

ファミリーデーは、JICAスタッフの家族にJICAの仕事に対する理解を深めてもらうと同時に、スタッフ同士が互いの家庭を知ることなどを目的に、2012年度から毎年1回、開催しています。当初は「子ども参観日」として100人程度が参加するものでしたが、2015年度からはファミリーデーとして対象者を拡大。6回目の今回は、約300人が参加しました。

カンボジア事務所とテレビ会議で結んでのクイズ

当日は、江島真也理事や資金協力業務部の小泉幸弘職員が子どもたちにJICAの仕事に関する説明をした後、カンボジア事務所とテレビ会議でつなぎ、カンボジアの文化に関するクイズなどを行いました。その後は、スタッフたちが家族を連れて、職場見学に。子どもたちは、お父さんやお母さんが普段働いている場所に行って、同僚や上司にあいさつをしたり、パソコンの前に座ったりして、職場の雰囲気を味わいました。「お母さんの机の上が本や書類でいっぱいで、帰りが遅くなる理由がわかった」などの声も聞かれました。

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(左)職場を回って入館証にハンコをもらいます/(右)世界各国のお金についてお勉強

働き方やワークライフバランスを考えるきっかけ 

ファミリーデーは、本部のほか、フィリピン事務所やモロッコ事務所でも開催済みで、今年は国内拠点のひとつJICA中部でも開催予定です。

ファミリーデーを働き方を考えるきっかけに、と話すJICA人事部の大野次長

人事部の大野ゆかり次長によると、JICAの仕事は海外赴任や海外出張で家族に負担をかけることが多く、家族が仕事や職場を理解してくれることが大切とのこと。ファミリーデーをきっかけに「家族の理解が深まり仕事へのモチベーションにつながった」という感想があったり、小さな子どもがいることが周りにわかって、出張や残業のときに「大丈夫?」と声の掛け合いが生まれたりするなど、ワークライフバランスの向上に効果を感じているそうです。

国際協力業界としての課題解決も視野に

現在、JICA職員のうち、4割弱が女性。育児休業や時短勤務、時差出勤、在宅・サテライトオフィス勤務など、育児と仕事を両立する制度が整ってきた結果、出産後も働き続け、海外出張や途上国の事務所に赴任する女性が増えてきました(これまで、のべ70人以上が出産後に海外勤務を経験)。JICAでは「次世代育成及び女性活躍にむけた行動計画」で、現在、約14%の女性管理職比率を、2020年までに20%にする目標を掲げています。

大野次長は「JICAのスタッフ一人ひとりが力を発揮し、多様かつ変化の激しい開発途上国の課題に対応できるよう、多様な人材の多様な働き方を促進しています。特に、共働きが増え、男性職員が育児休業を考えるケースも増えてきているので、今後は、男性も女性も、育児や介護とキャリアの継続とが両立できるように、働き方改革を進めていく必要があります」と話します。

働き方の問題は、開発コンサルタントの約3割が女性といわれる国際協力業界全体の課題でもあります。JICAでは、国際協力に従事する幅広い関係者を対象としたワークライフバランスに関するセミナーの開催や開発コンサルタントとの協議なども行っています。