若者たちが競う! 森から世界を変える“ソーシャルビジネス”のアイデア

2017年10月6日

インドネシアを視察中のREDD+オフィシャル特派員たち

「森から世界を変える」をテーマに、民間企業・民間団体・政府機関・研究機関などが連携し、森林保全を推進する「REDD+(レッド・プラス)プラットフォーム」。JICAはこのプラットフォームの事務局を務めるなど、重要な役割を担っています。

このREDD+プラットフォームはさきごろ、途上国の森林を保全しながらビジネスとしても成立する革新的なアイデアを提案してもらう「森から世界を変えるソーシャルビジネスアワード」を主催。最優秀賞を受賞した2組4人がREDD+オフィシャル特派員としてインドネシアの森などを視察し、森から“世界を変える”ための発信が始まっています。

ビジネス手法で開発途上国の森林を守る 

ソーシャルビジネスとは、ビジネスの手法で地域や社会の課題に取り組む持続的な事業を指します。アワードは、ウェブ上で強い発信力を持つ39歳までの若年層を対象に開催。東京と神戸でのカンファレンス、ワークショップを経て、ビジネスプランのプレゼンテーションで競い、優れたアイデアの提案者に現地視察の機会が提供されました。

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ビジネスプランをプレゼンテーションした参加者、中央が受賞した2組4人

今回、最優秀賞を受賞したのは、インドネシアの森林で収穫した「スーパーフード」を活用した日本での料理教室開催というプランと、ブラジルなどの熱帯林で撮影した映像を使った先進国でのバーチャルリアリティー(VR)テーマパーク展開プランを提案した2組4人。

REDD+オフィシャル特派員の4人は9月10〜18日、インドネシアで、パームヤシのプランテーションを訪問したり、地元住民と対話したりしました。現地の状況を目の当たりにした4人は「自分たちのアイデアで貢献したい思いが強まった」「収入源の選択肢を増やすことの大切さを確認できた」などの思いを、プラットフォームのウェブサイトで発信しています。

国際協力でも重要な「森林保全」を多くの人に知ってほしい   

「ワークショップはREDD+加盟企業と若者をつなぐきっかけにもなった」と言う豊嶋職員

JICA地球環境部森林・自然環境グループの豊嶋(てしま)絵美職員は、アワードの企画から実施、最優秀者のインドネシア訪問までのプロセスを支えてきました。

東京と神戸で実施したカンファレンスとワークショップでは、JICAの森林保全に関する取り組みについて紹介する時間も設けられ、世界各地で展開するプロジェクトを紹介しました。

豊嶋職員は「『国際協力』と聞いて、『森林保全』を最初に思い浮かべる人は少ないかもしれませんが、森林のあり方は気候変動など、地球規模の課題も含め、さまざまな事柄にかかわり、人々の生活に大きな影響を及ぼすことから、非常に重要な課題の一つ」だと言います。

「アワード開催や、受賞者が発信するメッセージが、1人でも多くの人に森林保全を身近なこととして考えてもらうきっかけになれば」と話し、これからもきっかけ作りに力を入れていく方針です。

グローバルフェスタの舞台でビジネスアイデアを発表する特派員

アワードを通じて森林保全の大切さを知り、発信者としても大きな期待を担う受賞者4人は、先に行われた国内最大級の国際協力イベント「グローバルフェスタJAPAN2017」でもビジネスアイデアやインドネシア視察について発表。今後のイベントでも積極的に情報やアイデアを発信していく予定です。