秋篠宮同妃両殿下、眞子内親王殿下がJICA帰国専門家にご接見

2018年5月15日

各国で活動したJICA帰国専門家4人が3月30日、東京・元赤坂の秋篠宮邸で、秋篠宮同妃両殿下並びに眞子内親王殿下にお目にかかり、それぞれの活動を報告しました。

帰国した専門家は、2004年3月から、4~5人ずつ秋篠宮同妃両殿下にご接見を賜っています。16回目となる今回は、アフリカ、アジアで活動した4人がご接見を賜りました。

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ご接見を賜った4人の専門家(前列左から後藤さん、高橋さん、小川さん、田中さん)。後列はJICA関係者(左から、国際協力人材部の丹原計画・専門員支援課長、加藤理事、同部の高島部長(当時))

ミャンマーで農業の高い専門性持つ人材育成を目指す

離任を前にイエジン農業大学を研究大学へと変革するための方策について講演する田中専門家

田中耕司さん(元京都大学東南アジア研究所)は、2015年11月から2017年11月まで、ミャンマー唯一の農業大学であるイエジン農業大学で、教育システムや研究活動の改善を図る能力向上プロジェクトのチーフアドバイザーを務めました。

ミャンマーは、農業が基幹産業であるものの研究や教育に課題がありました。新カリキュラムの作成や分野横断的な研究活動の推進を支援し、大学改革をけん引しました。

エチオピアで「農地林業」の普及に貢献

苗木の生育状況を観察・計測する農家の人たち

小川慎司さん(アイ・シー・ネット株式会社)は、農家が農地に樹木を植えて森林を拡大させる「農地林業」のエチオピアでの普及に総括として取り組みました。

2013年6月から今年3月まで実施されたプロジェクトでは、グループ学習などを通じ、穀物や園芸作物などの作付けと、果樹や小規模植林などを組み合わせて実施。農地林業の定着、農家自身による苗木生産の拡大など、幅広い成果を実現しました。

ASEANにも重要なラオスの国道整備を実現

道路・橋梁・のり面維持管理研修の様子

高橋君成さん(株式会社国際開発センター)は、2011年9月から今年5月まで、ラオスの道路維持管理を強化するプロジェクトを総括として支えています。

プロジェクトを通じ、政府が幹線道路の維持管理をより重視するようになり、ASEAN地域全体にとっても重要な国道9号線(延長240キロメートル)の全線改修を支援し、所要時間の半減を実現しました。研究機関やほかのドナーとの協調も図り、プロジェクトの成果の発信にも貢献しています。

セネガルで「母子保健サービス改善モデル」の全国展開を支援

地域住民に対する「人間的出産ケア」に関する啓発活動

後藤美穂さん(国立国際医療研究センター)は、2012年から2018年まで、セネガル保健省が開発した「母子保健サービス改善モデル」の全国展開を、プロジェクトのチーフアドバイザーなどとして支援しました。

「人間的出産ケア」についての医療従事者の研修や地域住民への啓発を通じて、母子ケア・サービスの質の向上、医療従事者と女性の満足度の向上、保健医療施設のサービス利用の増加などの成果につなげました。

和やかな雰囲気で熱心に聞いていただき励みに

4人はご接見を振り返り、秋篠宮同妃両殿下並びに眞子内親王殿下が、緊張せずご報告できる和やかな雰囲気をつくってくださり、それぞれの活動に強い関心を持って聞いていただけたと語りました。

「活動に関連する具体的な事例についてもお話しされ、見識の広さと深さに敬服した」「母子保健、ジェンダー配慮について女性ならではの目線で多くの質問があった」「今後の活動の励みになった」などと述べました。