秋篠宮同妃両殿下、眞子内親王殿下並びに佳子内親王殿下がJICA帰国専門家にご接見

2018年10月1日

各国で活動したJICA帰国専門家4人が9月3日、東京・元赤坂の秋篠宮邸で、秋篠宮同妃両殿下、眞子内親王殿下並びに佳子内親王殿下にお目にかかり、それぞれの活動を報告しました。

帰国した専門家は、2004年3月から4~5人ずつ秋篠宮同妃両殿下にご接見を賜っています。17回目となる今回は、アジア、アフリカ、南米で活動した4人がご接見を賜りました。

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ご接見を賜った4人の専門家(左から相馬敬さん、大橋久美さん、瀬古素子さん、中村公隆さん)

バングラデシュの理数科教育改革に貢献

ワークショップでテレビドラマの宣伝をする相馬敬専門家(中央)と現地の関係者

相馬敬さん(株式会社パデコ)は、2010年から2017年まで、バングラデシュで小学校の理数科教育の改善を目指すプロジェクトを総括としてけん引しました。

教科書の改訂、教員研修、授業法の改善を行い、日本の学園ドラマにヒントを得たテレビドラマを制作、全国放映して教育改革に対する国民の理解を促すなど広報活動にも工夫を凝らしました。

稲作国マダガスカルでコメの生産性向上を支援

技術教材撮影後、人気俳優やプロジェクトメンバー、協力農家に囲まれる中村公隆専門家(中央左)

中村公隆さん(JICA国際協力専門員)は、2009年から2017年までアフリカ随一の稲作国マダガスカルで、コメの生産性向上に取り組みました。

プロジェクトでは農家の意見を取り入れた、農家が実践しやすい稲作技術を開発。教材開発を担当していた中村さんが、国民的人気映画俳優が出演するドラマ仕立ての技術教材を作成すると大変な評判を呼び、教材DVDは50万枚も配布・販売されました。

パキスタン山岳地帯で子どもの予防接種率向上に取り組む

パキスタン山岳部での子どもの予防接種

瀬古素子さんは、2016年から2018年6月まで、保守的な文化、厳しい自然、治安問題などのために、人々が保健医療サービスを受けにくいパキスタン北西部で、子どもの予防接種率向上に取り組むプロジェクトのチーフアドバイザーを務めました。

医師や看護師がいない地域で医療サービスを担う「ヘルスワーカー」に予防接種ができるように研修を行ったほか、山岳地帯などアクセスが難しい地域の県レベルの巡回予防接種モデル構築を支援したところ、これが国レベルの予防接種ガイドラインにも反映されることになりました。

ブラジル「交番プロジェクト」の全国展開を支える

プロジェクトの成果を確認する大橋専門家(中央、左から3人目)

大橋久美さん(京都府警察、派遣時は警察庁)は、2016年から2018年1月まで、ブラジルで「交番」を中心にした日本式の地域警察活動を全国に普及させるプロジェクトで活動しました。

国レベルでは普及指針の策定と研修システムの構築を、他州に先駆け導入に取り組んでいたモデル州では、普及を担う州としての指導力向上を、普及対象となる州では活動の底上げを支援するプロジェクトで、大橋さんはチーフアドバイザーとして国レベルの担当者と協働するほか、各州での現場指導、警察官や住民向けの講演を通じて、地域警察活動の理解促進に努めました。

ご理解とご関心を今後の励みに

ご接見を終えた4人は「最初は緊張したが、和やかで家庭的な雰囲気の中で緊張が解けてお話しすることができた」「ご訪問経験をお持ちの国についてはご自分の見聞と関連付けてお話しされるなど、特に熱心にご質問いただいた」「持参したパンフレットなどの成果物にも興味を持っていただき、感激した」と語りました。