皇太子殿下が日本で研修中の研修員9人にご接見 

2018年11月26日

課題別研修「上級国家行政」の研修員9人が、2018年10月23日、皇太子殿下にご接見を賜りました。

ご挨拶される松尾恵美子人事院事務総局総括審議官

課題別研修「上級国家行政」は1985年度に開始され、今年で33年目を迎えます。本研修は、開発途上国の中央政府において政策決定に関与する幹部行政官を対象としています。研修修了者は、帰国後に各省庁の要職に就くことも多く、各国の公務員制度の発展、また日本との懸け橋になる人材ネットワーク作りに貢献しています。

今年度の研修では、関連する講義に加えて、人事院、葛飾区役所、千葉一日行政相談の視察や、トヨタ自動車株式会社の見学を行いました。研修員たちは、講義のみではなく、視察や研修員間での討議を通して、日本の経験や他の国の状況などからも多くを学びました。

【画像】

皇太子殿下にご接見を賜った9人の研修員。前列左よりミャンマー、タンザニア、マラウイ、バングラデシュ、スリランカ、後列左よりベトナム、カンボジア、ボツワナ、ラオスからの研修員

ご接見では、人事院松尾恵美子総括審議官のごあいさつに続き、皇太子殿下が研修員一人ひとりにご質問をされ、研修員の出身国や日本での研修の様子など、さまざまな話題に花が咲きました。

研修員の感想

皇太子殿下と歓談する研修員

【ボツワナ保健省 公営企業サービス次長 ヘイゼル・ンカヒサン・ライザニさん】

皇太子殿下にお会いする貴重な機会をいただいたことは大変な名誉です。日本が私たちの国々にさまざまな支援をしてくださったことにお礼を申し上げました。この研修プログラムでの学びに加え、日本がとても清潔で時間に正確なこと、働く環境も整っていることに感銘を受けたとお話ししました。皇太子殿下はこれまでに何人かの研修員の国にご訪問されたことがあり、アフリカの言葉でごあいさつをなさったり、現地の料理のお話もされたりしました。この名誉あるご接見のことを私たちは決して忘れることができません。

【スリランカ国家政策・経済省 経済政策局長 U.G.ラトナスィリさん】

皇太子殿下にお目にかかり、お話をさせていただくという特別な機会をいただいたことに大変感激いたしました。このようなことは、私の人生においても初めての体験でした。皇太子殿下は私たち一人ひとりに、日本で経験したことやこの研修コースで学んだこと、私たちの国の様子などについてとても穏やかにお尋ねくださいました。研修は私たち幹部公務員にとって、政策企画立案の能力向上に大変役に立つものでした。このような忘れがたい経験をさせていただいたことに、心より感謝致します。