各国で活躍したJICA海外協力隊の60人が出席:帰国した隊員への外務大臣感謝状授与式

2019年1月22日

1月11日、JICA市ヶ谷ビル(東京都新宿区)の国際会議場で外務大臣感謝状授与式(外務省主催)が開催され、2年間の活動を終えて帰国した隊員(注1)60人が出席しました。授与式には来賓として、JICAボランティア事業を応援する国会議員や、現職参加(注2)の帰国隊員の所属先代表者も参加されました。

日本と開発途上国の友好関係に貢献

鈴木憲和外務大臣政務官

鈴木憲和外務大臣政務官は冒頭のあいさつで、「JICAボランティア事業は顔の見える開発協力として国内外から大変高い評価を得ている。隊員は日本のODAの最前線で活動されており、日本と開発途上国との友好関係の強化に重要な役割を担っている」とたたえました。

日本のやり方を押し付けず現地の人と話し合って活動

活動を振り返る田中さん

出席した帰国ボランティアを代表して、パラグアイで水泳の指導に取り組んだ田中洋介さん(北海道出身)が「日本式を押し付けるのではなく、現地の人と話し合いながら、日本とパラグアイの融合を目指し活動してきた」とパラグアイでの活動を報告しました。

さまざまな分野での一層の活躍を期待

授与式に続いて行われた懇談会では、来賓の3人が登壇しました。松下新平議員は「日本人ならではの活動をしていただいたことに頭が下がる。明日からまたさらに有意義な人生を送っていただきたい」との言葉を寄せました。白眞勲議員は「今回の経験を生かして、様々な分野で活躍してほしい」と述べ、井上一徳議員は「隊員の皆さんは日本の宝。どこにいっても日本の評判を高める存在」とねぎらいました。

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懇談会の様子

「今後の糧に」現職参加隊員の所属先企業

期待の言葉を述べる本間氏

現職参加でウガンダにPCインストラクターとして派遣された大野由理さん(高知県出身)が所属する株式会社日立製作所の本間久雄氏(サービス&プラットフォームビジネスユニット サービスプラットフォーム事業本部 IoT・クラウドサービス事業部 事業推進本部長)が、「日本とは異なる文化、習慣の中で得た貴重な経験を糧としてほしい」と期待を述べました。

ウガンダで理科実験の視覚教材を作成 教員向けの研修も

活動報告を行う小原さん

ウガンダで活動した小原遼大さん(理科教育・熊本県出身)が活動を報告。実験室、実験器具の数も限られており、実験授業が行われることはめったにないウガンダで、理科を苦手とする生徒が多い現状を改善すべく、写真入り視覚教材を作成。「中等理数科教員向けの研修でワークショップを実施し、140校への教材普及につながった」と話しました。

「女性に自信を」 ソロモンで伝統を生かしたリサイクル

活動報告を行う古川さん

続いて、ソロモンへ環境教育の職種で派遣された古川祐子さん(大阪府出身)が報告しました。古川さんは、ソロモンの人々の環境に対する意識向上のため、伝統的な手芸のスキルを使ってプラスチックのごみを再利用する団体を立ち上げ、女性を対象にリサイクルワークショップを開催。「ソロモンでは、女性の地位は男性よりも低くみられることがあり、このワークショップを通じてお互いにスキルや知識を共有し合いながらごみを再利用する方法を学ぶと同時に、自分に自信をもってもらえるようになった」と成果を紹介しました。

(注1)これまでに青年海外協力隊は91ヵ国に延べ44,514人、シニア海外ボランティアは75ヵ国に延べ6,458人、日系社会青年ボランティアが9ヵ国に延べ1,469人、日系社会シニア・ボランティアが10ヵ国に延べ536人派遣されています(2019年1月15日現在)。

(注2)

【来賓国会議員】
松下新平参議院議員(JICA議連)、白眞勲参議院議員、井上一徳衆議院議員