秋篠宮同妃両殿下、眞子内親王殿下並びに佳子内親王殿下がJICA帰国専門家にご接見

2019年3月27日

各国で活動したJICA帰国専門家4人が3月8日、東京・元赤坂の秋篠宮邸で、秋篠宮同妃両殿下、眞子内親王殿下並びに佳子内親王殿下にお目にかかり、それぞれの活動を報告しました。

帰国した専門家は、2004年3月から4~5人ずつ秋篠宮同妃両殿下にご接見を賜っています。18回目となる今回は、アジア、アフリカ、大洋州で活動した4人がご接見を賜りました。

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ご接見を賜った4人の専門家と北岡理事長(左から黒岩宏司さん、津川智明さん、北岡理事長、中澤順子さん、高橋信吾さん)

フィジーを拠点に大洋州の気象技術者の育成に貢献

地域内10ヵ国を対象とした研修で、観測の基礎を学ぶ参加者

黒岩宏司さんは、2014年から2018年まで、フィジーを拠点に、大洋州域内の気象技術者の人材育成支援を強力に推し進めました。

サイクロンや大雨、気候変動などに伴う自然災害の脅威にさらされているこの地域では、気象の観測や予報に従事する人材の育成が大きな課題。4年間にわたる気象技術の研修を通じて、フィジー気象局の人材育成能力が確実に向上し、今後の域内での人材育成活動をリードする体制が整いました。

ブータンで住民参加の地域づくり、行政との連携を支援

村の小規模住民組織による灌漑施設の建設

津川智明さんは、2015年から2018年までブータンで、住民が参加する地域づくりや、行政とコミュニティの結びつきを強める仕組みづくりに取り組みました。

かつての村単位の集会では、村のイベントや開発について、一部の村人しか発言しませんでした。そこで、女性や若者も積極的に発言できるように、より小規模な住民組織を各地に創設。その話し合いから灌漑施設を建設したところもあります。住民自治や行政との関係を学ぶため、徳島県での研修も実施しました。

ガーナで住民参加の学校運営改善、教育環境も学力も向上

学校運営委員会の改善が補習授業の強化や学力向上にもつながった

中澤順子さんは、2015年から2019年2月までガーナで、教育省ガーナ教育サービスのアドバイザーとして、住民参画型の学校運営のモデルをつくり、児童の学習環境を改善することに取り組みました。

郡レベルで学校長や学校運営委員会メンバーを対象にした研修を実施。すべての対象校で学校運営委員会の代表の民主的選挙が実施され、住民・保護者とともに学校ごとの活動計画が作られ、黒板や教材など学習環境の改善が自助努力で進みました。さらに小学校低学年で算数の基礎学力の不足が確認されたことを受けて、モデル校で算数ドリルを導入した補習授業を支援した結果、児童の計算基礎学力が大きく向上しました。

ミャンマーの貧困地域でコイやティラピアの養殖を推進

住民に養殖を広めるための学校の池でのデモンストレーション

高橋信吾さんは、2014年から2019年3月まで、ミャンマーの中央乾燥地で、小規模養殖普及による住民の生活向上のためのプロジェクトのチーフアドバイザーを務めました。

貧困が深刻な中央乾燥地を対象に、小さな池や稲田でコイやティラピアなどの魚を養殖し、タンパク源を改善するとともに、収入源をつくることを目指しました。まず水産局の普及員の養殖技術を伝え、水産局普及員が中核農家へ、そして中核農家が周りの農家へ教えるという3ステップのアプローチを採用。農民間の普及が始まり、養殖を始める農家が増加しています。

細やかなお心遣いに感激と感謝

ご接見を終えた4人は、「どの国、どの分野のご報告にも造詣の深いご質問をいただいた」「15年前に一度ご案内を担当させていただいたことを覚えていてくださり、感激した」「和やかな雰囲気を作ってくださり、細やかなお心遣いに感謝している」「ねぎらいのお気持ちとともに聞いてくださった」などと語りました。