【イベント報告】早乙女と共に稲刈りと奉納の儀−収穫祭−

2008年10月23日

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真剣な面持ちで上手に稲を刈る子供たち。「もっと下から」とアドバイスも飛んできていました。

9月27日(土)、「収穫祭」を行いました。稲作技術を学んでいる研修員をはじめとした多くの研修員と地域の参加者が、たわわに実った稲を昔ながらの手作業で収穫し、その後「奉納の儀」を行い、豊作に感謝しました。

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「おだがけ」をします。ギュッギュッ、トントントンとリズム良く掛けていきます。

まずは、「田植え祭」の時と同様に昔の野良着(仕事着)をまとい、早乙女に扮した女性研修員たちが、見本となって稲刈りと束ねた稲のおだがけ(※1)をしました。その後、参加者はそれぞれ鎌を手に、ザクザクと気持ち良い音と共に稲を刈っていきました。「4株を一束です!」という説明のもと、身の丈ほどもある稲を一生懸命に束にし、それを運ぶ子供たちの表情はとても満足げでした。参加者は束ねた稲を半分に裂き、それをギュッと隙間なく詰めながら「おだ」にかけていきました。

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早乙女さんたちは、あちらこちらでハイ、ポーズ。

早乙女たちは、終始人気者で、あちらこちらで写真撮影を求められていました。彼女たちに、着物の着心地を尋ねると、「心地良いです」との答え。当日は日差しも強く、眩しそうに目を細める他の参加者とは対照的に、菅笠の下で涼しそうな笑顔を振りまきながら作業をしていました。

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一仕事したあとにいただく採れたて野菜の味は格別!話も弾みます。

稲刈り体験後の休憩時間では、「農業体験教室」で育てたさつまいもを蒸かし立てでいただきながら、それぞれ会話に花を咲かせていました。

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裃をつけた川上さんの一挙手一投足に来場者全員の目が注がれます。「豊作、感謝いたします。」

大地の豊かな実りをいただいたあとは、その恵みに対して感謝の意を表すため、JICA筑波恒例の「奉納の儀」を行いました。

裃(かみしも)をつけたJICA筑波の農場管理に携わる川上さんが、凛とした佇まいで収穫物をたくさん供えた神棚の前に立つと、それまでざわついていた会場に厳粛な空気が漂ってきました。更に川上さんが静々と神棚に歩み寄り稲穂をそっと供え、2拝2拍手1拝をするころには、誰一人私語をすることなく、辺りは静寂に包まれました。

この儀式を、早乙女が続いて行い、その後は希望する参加者が次々に行っていき、会場にも徐々に賑わいが戻ってきました。

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「よいしょ!」自分で刈った稲は自分で運びます。抱えきれるかな。

稲刈りでの交流を通し、研修員には稲作を背景とする日本文化への理解促進、地域の参加者、特に子供たちには、研修員と共に稲刈りの体験をしながら国際交流体験の場となり、大変有意義なときを過ごせたようでした。



(※1)「おだがけ」とは、刈った稲が腐ってしまわぬように、竹などでできた干し竿に稲束をかけて稲を乾燥させることです。他の地方では「はさがけ」「はせがけ」などと言います。