「お父さん、お母さん、正しく理解できますか?」

草の根技術協力事業「思春期からの健康なライフスタイル構築のための持続可能な仕組みづくりプロジェクト

2016年11月7日

〜性感染症と不適切な妊娠を予防し、豊かな自己実現をめざして〜(モンゴル)

ベースライン調査結果の発表風景。教育省がモンゴルの全学校に発出する通知に調査結果を含めることになりました。

初めてのピアカウンセリング相互実習を終えて、感じたことを真剣に発表するピアカウンセラー候補生

日本で活躍する思春期ピアカウンセラーの人生設計*ライフラインの紹介に耳を傾けるピアカウンセラー候補生

養成講座の最後に実施する、ミニ健康教育のグループ発表の様子

修了証書を手にこれからのピア活動に、胸を膨らます意欲に燃えるピアカウンセラー

修了証書を手にしたモンゴル国初のピアサポーター15名

9月21日、モンゴルの首都ウランバートルで、草の根技術協力事業「思春期からの健康なライフスタイル構築のための持続可能な仕組みづくりプロジェクト」のベースライン調査の結果を発表しました。この事業では、ウランバートルにあるスフバートル区を対象にして、思春期の若者及び地域住民が思春期からの健康なライフスタイルを構築するための仕組みづくりを行っています。事業の効果を定量的に確認するために必要となる「事業実施前の状況」を把握することを目的として、事業の実施団体である自治医科大学様が今回のベースライン調査を実施しました。調査の結果、子供たちが性への関心を持っている一方、知識が乏しいことが分かると同時に、親への設問でも50%以上の正答率超えたものが11問中2問しかなく、親が性知識の情報源だった場合、生徒が誤った情報を得る可能性が示されました。また、子供たちが性について友人に相談している傾向が明らかになり、ピアカウンセリング(注)を通じた人生設計が重要であることが確認されました。

翌22日から24日にかけて、8年生から10年生(日本では中学2年生から高校1年生)30人を対象としたピアカウンセラー育成講座を実施したのですが、対象者のうち半分を占める8年生では心理教育であるピアカウンセリングを理解するには少し早すぎる事がわかりましたため、講座で提供する性知識の内容を思春期の二次性徴に変更し、正しい知識を得る機会としました。今後、適切な学年を再設定し、ピアカウンセラーを増やしていく予定です。

2015年から性教育を含む健康教育が学校で実施されなくなっているモンゴル。思春期の子供たちが周りのサポートを得ながら自身のライフスタイルを描けることを目指して、ピアカウンセラーとカウンセラーを理解・支援するサポーターの育成を続けていきます。

 草の根技術協力の制度や新たな事業提案に関する皆さんからのご質問、ご相談をお待ちしております。お気軽に当センター研修業務・市民参加協力課(TEL 029-838-1117)にご連絡ください。

(注:ピアカウンセリングとは、?@自分のエンパワメントや決断のプロセスが受け入れられ、支持する環境において、人は最良のサポートを受けることができるという基本理念のもと、?Aカウンセリー(カウンセリングを受ける人)に代わって問題を解決することではなく、カウンセリー自身の問題に対してカウンセリー自身が解決策を見出していくことをサポートするカウンセリング手法。)