JICAボランティア活動報告:栃木県塩谷郡高根沢町出身 鈴木明日美JV

2017年11月8日

配属先のクリニックにて

【活動報告】 
栃木県塩谷郡高根沢町出身 鈴木明日美JV
2016年度1次隊 青年海外協力隊
派遣期間:2016年7月〜
派遣国:ニカラグア共和国  職種:助産師

【1】自己紹介  

メルカドの様子

Hola!(こんにちは!)
2016年度1次隊でニカラグアに助産師として派遣されています、鈴木明日美と申します。日本では産科病棟で働いていました。助産師として働く中で、外国人の妊産婦さんとの関わりを通して感じた文化の違いから思った「日本以外の国の妊産婦さんの現状を知りたい!」という思いと、中学生の頃からのもう1つの夢だった「国際協力の仕事がしたい!」という思いから、協力隊に応募しました。
ニカラグアに来てから1年3ヶ月が経ち、言葉や環境、文化の違いにも慣れましたが、まだまだ異文化に驚くことが沢山ある刺激的な毎日を送っています。

【2】任国,任地の様子について 

任地の子供達

お祭りの様子

ニカラグアは中米に位置し、カリブ海と太平洋の双方に面する国です。また火山が多く、中米最大の湖であるニカラグア湖を有する自然豊かな国です。気候は1年を通して日本の夏のような気候です。公用語はスペイン語で、人口608万人のうち70%以上がメスティソと呼ばれる混血の民族で構成されています。
私の任地(チナンデガ市)は、ニカラグアの北西に位置する、ニカラグアで最も暑い地域です。
大きな町であるため、中心部にはスーパーやカフェ、映画館などもありますが、断水や停電は日常的にあり、車に混ざって走る馬車や頭に物を乗せて売り歩く女性が多く見られるところにニカラグアらしさを感じます。また人々はラテンの明るさを持ちつつも、イメージしていたラテンアメリカの人々よりも大人しい、どこか日本人に似ている素質を持つ人が多いように思います。

【3】活動について 

赤ちゃん人形を使った授乳指導

ニカラグアの若年妊娠率(18歳以下)は約25%であり、多くの女性が妊娠による学業の中断、リスクのある妊娠出産をしているという現状があります。私は女性が望んだタイミングで妊娠し、安全な出産できるよう、若年妊娠予防の啓発活動を行っています。
これまでは、中高一貫校を訪問し、人生設計や二次性徴、避妊法、性感染症についての講習会を青少年を対象に実施してきました。教育機関との連携は難しいものがあり、なかなか予定通りに行えず、苦戦しながらも同僚と頑張っています。
また、妊娠出産の現状を知ろうというきっかけからCasa Materna(カサ・マテルナ)という出産直前の妊婦さんがお産を待つ施設への訪問を行っています。ここでは栄養指導、母乳育児、出産の流れなど、妊娠や出産に関わることについて妊婦さんを対象に講習会を行っています。対象となる妊婦さんも半数近くが10代です。
9月には任地のCasa Maternaにて、同じ助産師隊員たちの協力を得て母乳育児に関する講習会を実施しました。自分だけでは伝えきれない内容や日本文化も紹介することができ、任地の妊婦さんが喜んでくれたことが嬉しかったです。
ニカラグアでの講習会のスタイルは、ただ喋るだけのことが多く、聞き手も聞くだけのスタイルが一般的であるため、目で見る、体験する、考えるスタイルの講習会はニカラグアの人々にとって新鮮であり、関心を持ってもらえていると感じています。

【4】これまでの生活,活動の中で印象に残っていること 

作成した教材を用いた出産についての保健指導

Casa Maternaでの活動の中で、妊婦さんが妊娠出産にまつわる迷信を信じていることに驚きました。ニカラグアでは、産後はトルティーヤ(トウモロコシの粉で作る主食)、クアハーダ(チーズの一種)、ピノール(トウモロコシの粉を水に溶いた飲み物)だけを食べるべき、産後8日間はシャワーを浴びてはいけない、卵は子宮の収縮が悪くなるから食べてはいけないなどの迷信があります。
これらは栄養不足や母乳分泌量の低下、感染症の原因となってしまいますが、産後はそうするつもりだと話す妊婦さんがたくさんいます。国によって当たり前って違うんだなと実感した出来事でした。彼女たちの文化を否定せずに、うまく伝えたいと試行錯誤しています。

【5】今後の抱負,皆さんへメッセージ 

中高一貫校での性教育

任期も残り8ヶ月となりました。これまで、たくさんの経験や優しさを与えてくれた任国の方々に、少しでも恩返しできるような活動ができるようがしたいです。
協力隊の一員となり今感じることは、住んでみないと何もわからないということです。日本で暮らしながら見ていた開発途上国と、実際にここで暮らして見えるものは違います。自分でも知らなかった自分に気づき、日本の素晴らしさを実感することもできました。
開発途上国・異文化の中での生活や活動は、予想もできないことが起こることがありますが、大変なことも、辛いことも全て含め、ここでの2年間が人生を豊かにしてくれると思っています。皆さんもぜひニカラグアへ足を運んでみてください。

JICAボランティア 

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