【高校生国際協力実体験プログラム2019(栃木県)】を実施しました

2019年12月25日

日程と参加者

SDGsワークショップの様子1

日時:12月14日(土)9:30~16:00
場所:とちぎ国際交流センター
栃木県内の高校12校から46名の高校生が参加しました。

概要

SDGsワークショップの様子2

「高校生国際協力実体験プログラム2019」のテーマは「SDGs(持続可能な開発目標)でつながる世界と私たち」。レゴブロックを使ったワークショップ、外国人ゲストとの交流、青年海外協力隊として活動された方の講演など、多くの人との対話を通して世界の今を学びました。その後、解決したい課題に目を向けて理想の社会を思い描き、自分たちができるアクションプランを発表しました。

「SDGs(持続可能な開発目標)ワークショップ」

SDGsワークショップの様子3

まずは、吉岡太郎さん(こども国連環境会議推進協会)にワークショップを実施いただきました。皆さん、レゴを使ったワークショップは初めて。わくわく、どきどきしながら、手を動かし続けることで、次第とレゴに慣れていき、いつもとは違った観点で、身近な課題、取り残されている人・コミュニティについて考えました。また、互いに意見を共有し、話し合うことができ、SDGsの理解も深まりました。

「外国人ゲストとランチ交流」

ランチ交流の様子

「とちぎ外国人相談サポートセンター」の外国人相談員・講師の方々をゲストにお招きし、ランチ交流を行いました。高校生がそれぞれのグループにゲストをお迎えし、英語で自己紹介やインタビューを行い、ゲストは自国の国旗や写真を見せながら自国の文化を説明しました。栃木県には約4万人強の外国人の方々が住んでいることも知り、身近なところに国際交流のチャンスがあることを知るきっかけにもなりました。

「JICA概要」

JICA概要

JICA栃木デスクより、JICAの説明をしました。JICAはどのような組織か、どのような想いをもって、国際協力に携わっているのかを知りました。JICAに関心があり、このプログラムに参加していた生徒も多かったため、さらに関心を深める機会となりました。

「行動する人の話を聞いてみよう!」

協力隊OVの体験談

青年海外協力隊員として西アフリカのベナン共和国で活動された渡邉円美さんの体験談を伺いました。渡邉さんは2017年から2年間、看護師として従事。現地で撮影されたたくさんの写真、動画をご紹介下さったことで、それまで知らなかったベナンが身近に感じました。今回の参加生徒の3分の1は、将来協力隊に参加することに関心がある模様。関心を深めるひと時となりました。

「SDGsの課題解決のための行動計画 ~今、私たちができること~」

行動計画作成の様子

プログラムの最後は、自分たちが実践したい課題解決のためのアイデアを考え、発表しました。グループ毎、解決したい課題を選び、解決された理想的な状態を構想し、その状態を実現するためには、どんなことをするか。学年、学校の垣根を越えて、活発に意見交換を行いました。このアクションプランをもとに、それぞれの学校で課題解決に向けて行動に移していきます。

参加者の感想

振り返り

参加した高校生の感想(アンケートより一部抜粋)を紹介します。
・SDGsワークショップでレゴを使って問いを考えたことが印象に残りました。今回のプログラムでJICAやSDGsの活動について深く知ることができてより興味を持ちました。プログラムで考えるだけではなく、今後自分ができることを自発的に行動していきたいと思います。
・SDGsは、自分たちは何もできないゴールだと思っていたが、今日講義を受けて私たちにもできることがあると分かった。
・自分の気持ちをしっかり相手に伝える力も身につけられたと思う。また、発表の時間があるので、1人1人が真剣に考えていて、取り残されている人がいなかったし、みんな真剣に聞いてくれて楽しかった。
・はじめはこのプログラムに参加しようか迷いがありましたが、参加できて本当に良かったと思っています。異国の方々とコミュニケーションをとることがこんなに楽しいことだということを今日初めて実感できたので良かったです。

2020年1月24日(金)から、とちぎ国際交流センター企画展示室にて今回参加した高校生が課題解決に向けて取り組んだアクションの成果をポスター展示いたします。どなたでもご覧になれますので、ぜひお越しください。