【高校生国際協力実体験プログラム2019】を実施しました!

2019年12月16日

概要

SDGsワークショップの様子1

日時:12月7日(土)9:30~16:30
場所:JICA筑波
茨城県内の高校14校から55名の高校生が参加しました。

「高校生国際協力実体験プログラム2019」のテーマは「SDGs(持続可能な開発目標)でつながる世界と私たち」。レゴブロックを使ったワークショップ、研修員との交流、青年海外協力隊として活動された方の講演など、多くの人との対話を通して世界の今を学びました。その後、解決したい課題に目を向けて理想の社会を思い描き、自分たちができるアクションプランを発表しました。

「SDGs(持続可能な開発目標)ワークショップ」

SDGsワークショップの様子2

まずは、井澤友郭さん(こども国連環境推進協会)にワークショップを実施いただきました。SDGsの理念「誰一人取り残さない」をもとに、自分の身近に取り残されている人やコミュニティをレゴブロックで表現しました。言葉では「貧困」一言でまとめられてしまうようなことであっても、レゴブックの作品からは、困っている人やその原因、その人がおかれている状況などが表され、世界の捉え方は人それぞれで異なっていることに気付きました。その後、グループで話し合いながら作品同士のつながりを見つけました。SDGsの学びをきっかけに、世界の問題を自分ゴトに近づけ、自分の生き方を考えるワークショップとなりました。

「研修員とランチ交流」

研修員との交流の様子

JICA筑波やつくば市内の研究所、大学で研修を受けている9名の研修員とランチ交流を行いました。高校生がそれぞれのグループに研修員をお迎えし、英語で自己紹介やインタビューを行い、研修員は自国の国旗や写真を見せながら自国の文化を説明しました。最初は緊張している高校生も、美味しいエスニック料理を食べながら、研修員との会話を楽しんでいました。バックグラウンドの異なる人々との出会いは、世界への関心を高めるきっかけとなったようです。

「行動する人の話を聞いてみよう!」

協力隊OVの体験談

青年海外協力隊員としてアフリカのガーナ共和国で活動された草間桜子さんの体験談を伺いました。草間さんは2017年から2年間、小学校教育に従事されました。活動を映した動画では、いきいきと授業をする草間さんの姿と笑顔あふれるガーナの生徒の様子が印象的でした。草間さんの飾らない率直な生き方に触れ、国際協力に興味がある高校生だけでなく、進路を迷っている高校生にとっても、自分のこれからと世界の関わり方を考える貴重な時間となりました。

「SDGsの課題解決のための行動計画 ~今、私たちができること~」

行動計画作成の様子

プログラムの最後は、未来の世界をよりよくするために、自分たちが実践できる課題解決のためのアクションプランを発表しました。事前学習として取り組んだ、自分の身の回りで起きている課題をあらわす写真をもとに、関心のある課題をグループで選び、それが解決された社会を想像しました。活発に意見交換を行いながら、自分たちの学校や地域でできる身近でより具体的なアクションを考えて全体で共有しました。このアクションプランをもとに、それぞれの学校で課題解決に向けて行動に移していきます。

参加者の感想

参加した高校生の感想(アンケートより一部抜粋)を紹介します。
・SDGsが自分事になりました。
・自分の想像以上のことが世界で起こっていると分かりました。
・他校と意見交換でき視野が広がりました。
・レゴを使って想いを表現できました。
・JICA研修員とのランチが楽しかったです。
・1つの課題に対したくさんのアプローチがあることを知ることができました。
・地球、自分の将来について考えることができました。
・最後の「自ら動く」にワクワクしました。

今回参加した高校生たちは、2020年4月18日(土)にJICA筑波で行われる科学技術週間の一般公開日にて、自分たちの取り組みとアクションを発表する予定です。この一般公開は、どなたでもご覧になれますので、ぜひJICA筑波にお越しください。