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【海外協力隊の国内研修報告パート2】アジア学院(栃木県那須塩原市)で「考え」、「発信し」、「行動する」ことを学びました

2021年1月15日

2020年11月4日(水)~17日(火)、 新型コロナウイルス感染拡大の影響で一時帰国したJICAの海外協力隊員8名が、栃木県那須塩原市にある学校法人アジア学院で研修に参加。研修は大好評の第1回(2020年7-8月実施、詳細は以下リンクから)に続く第2弾です。研修の様子をご紹介します。

研修概要

互いが考えるVALUE(価値)を語り合い、共有する様子

学校法人アジア学院(那須塩原市)は、「共に生きるために」をモットーとし、アジア・アフリカ・太平洋諸国からの農村指導者を受入れ、平和的・持続可能な形で共に生きるためのアイデアを分かち合う様々な活動を行っています。一方、JICA海外協力隊の活動は、意識高く地域を良くしていこうとする現地の人をいかに見つけ出し協働するか、ということが重要なポイントであり、この意味からアジア学院での研修は協力隊の活動に大変参考になります。

参加者に大変好評だった7-8月の第1回研修を踏まえ、今回の研修も「コミュニケーション」、「ケーススタディ」、「農業体験」の3つのカテゴリーに分かれ、「考える機会」「発信する機会」「行動する機会」がバランスよく組み込まれたプログラムでした。
研修は、アジア学院で学び・活動する海外からの研修生やボランティアの皆さんとともに行われました。

コミュニケーションプログラム

ディスカッション後、それぞれが気づきや思いを描き、記念撮影(撮影時以外はマスクを着け研修に参加しています)

このプログラムでは、新たにトピカルディスカッション(What is value?)を行いました。10のvalue(お金、宗教、家族など)から、優先順位をつけ、それらについて英語で意見交換を行う内容です。英語を苦手とする協力隊員も、海外からの研修生と熱く語り、互いの考えるvalue(価値)について分かちあいました。

ケーススタディプログラム

生理用ナプキン作りの様子およびインディアンカレーのワークショップ

ケーススタディでは、ガーナ、フィリピン、東北インド、タンザニアの農村開発を取り上げました。また、インディアンカレーを作ったり、生理用ナプキンを作ったりするワークショップもあり、楽しく且つ実践につながる内容を学びました。

研修を振り返って

集合写真(撮影時以外はマスクを着け研修に参加しています)

研修に参加した協力隊員は、新型コロナ感染拡大の影響を受け、現地活動の集大成/現地活動本格化/任地出発前といった様々な段階で、突然の帰国という状況におかれていました。そのような中、アジア学院で途上国からの研修生や他の隊員と過ごした2週間について、協力隊員たちは次のように語っています。

「コロナ禍で、一人で作業することに慣れすぎ、『誰かと共に生きる』という意識が薄れていた中、一緒に過ごすことで、言葉ではなく心でつながることを実感できた」、「2年間の派遣期間が終了する間際の参加だったが、その2年間の中でリストのトップに入るくらいインパクトのある研修だった」、「自分の隊員活動の集大成としての着地点が、この研修になった」など。
この研修は、彼らにとって、自分自身を見つめ直し、海外協力隊としての活動だけではなく、次のステップ:人生・活動へのエネルギーを蓄える大変良い機会となったようです。
協力隊員の皆さん、研修での学びを生かして「考え」「発信し」「行動」を!期待しています。