【国際協力出前講座報告】国際協力の魅力を未来を担う中学生に伝える~茨城県牛久市立ひたち野うしく中学校~

2021年3月2日

国際協力の仕事について熱く語るJICA筑波職員

2021年2月16日(火)、茨城県牛久市立ひたち野うしく中学校で、中学二年生を対象とした「職業人から話を聞く会」が開催され、JICA筑波の職員が国際協力分野の講師として登壇。国際協力に関心のある約30名の生徒の皆さんに、JICAや開発途上国での仕事の魅力を熱く語りました。

国際協力の仕事をするには

生徒から質問を受ける様子

講師のJICA筑波職員は、まず、生徒の皆さんと同世代のアフリカの子供たちが置かれた状況を紹介し、自分たちの環境との違い、開発途上国への支援の意義とは何かを考えてもらいました。さらに、講師のケニアでの仕事の経験や、JICAがケニアで実施した小規模農家の所得向上プロジェクトなど、具体的な事例を説明し、国際協力の仕事やJICAの役割をイメージしてもらいました。

そして、そんな国際協力の仕事に携わるためには、これからどんなことを頑張ればよいのかについて、講師自身の経歴や、目指したきっかけなどを通じて紹介しました。さらに、JICA海外協力隊などの国際協力の仕事につくまでの進路のモデルケースをいくつか示し、様々な分野の専門家が国際協力の世界で活躍していることを伝えました。

参加した生徒さんから「現地で一番苦労したこと」を問われ、講師は体調を崩した時の医師の対応を、ユーモアを交え説明。生徒の皆さんは、リアルな体験談を興味深そうに聞いていました。また、「どの程度言葉(外国語)ができれば良いのか」など、国際協力の仕事を具体的に目指しているのでは、と思われる質問も出されました。講師からは、英語だけでなく現地語が必要であることや、語学だけでなくコミュニケーション能力もとても大切であることなどをアドバイスしました。

最後に、講師から生徒の皆さんに向けて、好きなこと、興味が持てることを見つけて、積極的にチャレンジしてほしい、とエールを贈り、講座を締めくくりました。

未来を担う中学生の皆さんへ

今回の国際協力の仕事の紹介を通じて、生徒の皆さんには、日本とは生活を取り巻く状況が大きく違う開発途上国がどんな課題を抱えているか、そして日本がどんな風にその課題に向き合ってきたのか、ということについて、理解を深めてもらえたようです。

ひたち野うしく中学校の生徒の皆さんが、将来なりたい仕事を見つけ、今からスキルを磨いていけることを願っています。