COVID-19の影響を受けたトルコの小零細企業向けに個別診断&ワークショップを開催!パンデミックからの回復と持続的な成長を支える

2021年11月18日

COVID-19の世界的流行は、トルコ経済にも大きな影響をもたらしました。なかでも大きな打撃を受けたトルコの小零細企業に対し、JICAは2021年11月1日から12日にかけて、「経営改善のための個別診断」および「ケーススタディ・ワークショップ」をオンライン開催しました。(共催:トルコKOSGEB(中小企業開発支援機構))

感染拡大による影響を受けたトルコの小零細企業の事業存続・雇用維持を図ることを目的とし、流動性資金の供給を行うため、JICAとKOSGEBは、世界銀行との協調融資の下、3億米ドルを限度とするODA借款契約を締結しました。

加えて、借款事業の成果をさらに高め、トルコの小零細企業のCOVID-19からの迅速な回復とさらなる持続可能な成長を支援するため、JICAはKOSGEBを支援するための共同調査プロジェクトを実施しています。ユニコ インターナショナル株式会社の協力の下実施されている同調査では、KOSGEBが導入を進める中小企業コンサルタント制度の立ち上げ支援を行っています。

今回の「経営改善のための個別診断」および「ケーススタディ・ワークショップ」は本調査プロジェクトの一環としてオンラインで開催され、借款事業において支援対象となるトルコの小零細企業を対象に、個々の企業の課題(業況の維持、拡大、および新規分野開拓など)に対応するための経営アドバイスを提供しました。

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11月8日に開催されたオンラインケーススタディワークショップの講師陣

なかでも、11月8日に開催されたオンラインケーススタディワークショップでは、不安定なビジネス環境下における危機からの脱却を目的として、50名以上のトルコの小零細企業の経営者など向けにビジネススキル向上にかかる機会を提供しました。同ワークショップでは、日本企業の事例を参考にビジネスの継続・成長・革新に関するマネジメントのヒントを提供したほか、自動車産業(金型製造会社)をモデルケースとした企業の課題解決のための参加型ケーススタディが実施されました。

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11月8日に開催されたオンラインケーススタディーワークショップの様子