JICAチェア特別講義を中東工科大学、ネヴシェヒル・ハジュ・ベクタシュ・ヴェリ大学及びボアジチ大学において実施

2022年12月19日

トルコ国内3都市でのJICAチェア講義の実施

12月6日(火)~12月9日(金)にかけて、松田宏一郎・立教大学教授がJICAチェア特別講義「日本の近代化の知的及び社会的側面」を実施しました。トルコで三回目となる今回のJICAチェアは中東工科大学(アンカラ)と協力して対面での講義(英語トルコ語の同時通訳付きでオンライン中継も同時に実施)を行ったほか、イスタンブールのボアジチ大学、新設の日本語文学学科があるネヴシェヒル・ハジュ・ベクタシュ・ヴェリ大学で対面による講演を実施しました。

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トルコにおけるJICAチェアの歩み

JICAは、開発途上国の各分野で将来のリーダーとなる人材を育成すべく、本邦の大学と連携し、2018年から「JICA開発大学院連携プログラム」を実施しています。この一環として、海外のトップクラスの大学等を対象に、日本の開発経験を学ぶ機会を国外にも広げることを目的とした「日本研究」の設立支援を行うプログラム「JICAチェア」を開始しました。親日国であるトルコでは、複数大学で日本研究が行われてきており、知日派人材は各地にいます。2022年1月11日に中東工科大学アジア研究プログラム(修士課程)既設科目「世界情勢の中のアジア」においてオンライン実施した第一回目のJICAチェア特別講義「戦後の日本外交と現代の日中関係」(講師:高原明生JICA緒方研究所長)、3月18日に同じく中東工科大学と連携しオンラインで実施した第二回目JICAチェア特別講義「日本の近代化における教育」(講師:萱島信子JICA緒方研究所シニア・リサーチ・アドバイザー)に続き、今回は三回目の実施となりました。

講演の様子

3大学で計700人が参加した本講義では、松田教授によって18世紀末から20世紀中葉までの日本の政治思想及び社会的背景に焦点が当てられ、その変化と連続性が解説されました。

12月6日(火)は、アンカラの中東工科大学において、約70名の学生が参加する中で講演が開催された他、冒頭は鈴木量博駐トルコ大使による挨拶も行われました。

12月8日(木)は、2017年に日本語文学学科が設立されたネヴシェヒル・ハジ・ベクタシュ大学(ネヴシェヒル)において講演が実施され、当日は会場のキャパシティを超える約500名の学生が参加し、大盛況となりました。

12月9日(金)は、イスタンブールのボアジチ大学(イスタンブール)において、講演を実施しました。オンラインと併せて約100名の学生が参加した他、当時の政治体制化下で発展した歌舞伎や時代劇に関して質疑応答や議論がなされました。

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