ウクライナ公共放送局(PBC)に表敬訪問

2021年6月11日

JICAウクライナ・フォールド・オフィスの杉本首席駐在員が、今般、ウクライナ公共放送局(PBC)の会長に就任したMykola Chernotytsky氏を表敬訪問しました。

PBCは、国民の知る権利の保障、マスメディアによる権力の監視などの役割を果たすため、2017年に国営テレビ局を核に32社を統合し設立された公共の放送局です。

Chernotytsky氏から、現在実施中の公共放送組織体制強化プロジェクトを通したJICAの貢献に謝意が示されました。同プロジェクトはNHKインターナショナルによって実施されており、PBCスタッフに対し、放送機材の運用・維持管理能力の強化、教育番組制作能力の強化、災害時・非常時の報道体制の構築を支援しています。

また、PBCからは、日本政府からノン・プロジェクト無償資金協力により供与される機材に謝意が示されると共に、JICAのプロジェクトとのシナジー、およびその重要性が強調されました。PBCのテクニカルダイレクターであるYuri Boychuk氏から「日本の支援により供与される機材を用いた制御室のお蔭で4つのスタジオがリモートでコンテンツ制作を実施できるようになる。これにより、コンテンツ作成能力の大幅な向上が期待される」と話がありました。

表敬訪問に併せ、PBCのスタジオや新しい制御室などの視察を行い、PBCのスタッフからTVコンテンツの制作プロセス等について説明を受けました。

PBCのチームは、ジャーナリズムとメディア・マネジメントに係る活動を高いプロ意識を持って実施していくという決意を繰り返し述べていました。また、若年層をターゲットとしたデジタルコンテンツの制作が今後重要な取り組みの1つであると説明がありました。

JICAは、ウクライナにおける自律的なガバナンス・国内融和の促進を図るため、現在実施中のプロジェクトを通して、今後もPBCと協力を継続していきます。

(写真:Volodymyr Shevchuk氏撮影)

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