国際ボランティアデー活動報告

2019年12月24日

代表報告者
2018年度1次隊 学校保健
小林 久美

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12月5日に国際ボランティアデーのイベントが開かれた。その中で、JICAボランティアチームがイベントに参加したバヌアツ人に対して、健康啓発活動を行った。

この活動の目的は、健康の知識はあるものの実際に行動に移せないことが課題である現地の人たちに対して、運動、食事の実体験を通して、生活習慣を変える機会にすることである。そのために、活動の中で運動(大縄跳び)を取り入れ、運動後の消費カロリーにできるだけ近く、普段よく手にするジュースや甘い食べ物を景品に設定し、これらを摂取したら同等カロリーの運動も必要だと体感してもらえるよう工夫をした。例えば、大縄跳びの回数が30回に達したら、パイナップルがもらえ、70回に達したら、アイスクリームがもらえるような仕組みである。景品設定に関して、短時間で同等のカロリーの運動を実施するのは難しいため、消費カロリーの約3倍の目安に景品を設定した。また、運動などアクティビティーを通じて、ボランティアの活動紹介や現地の人たちとの交流を兼ねている。

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当日の実施方法は以下の通りである。

1.参加者の身体測定を実施。BMI判定を出し、自分の健康状態を知る。

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2.5分間、JICAボランティアを含む参加者数名で大縄跳びに挑戦し、何回跳べたか計測する。

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3.跳べた回数、消費カロリーに応じた景品がもらえる。

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4.保健指導ブースを設置し、景品の砂糖の量や普段の食事のカロリーを展示し、参加者の食事指導を含む生活習慣を指導する。

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今回のイベントに約80人が参加し、そのうちの約45%以上が肥満であった。現地の人々は、普段あまり運動する機会が少ないので、「しんどかった」という声が多かったが、ボランティアや友達と一緒に跳ぶことで、運動する楽しさも知ってもらえた。最初に、欲しい食べ物(回数)をゴールに決めることも、運動に対するモチベーションアップに繋がった。

ジュースやジャンクフードを摂取することが問題ではなく、適切な量、バランス、運動を自分でコントロールすることが大切である。摂取カロリーを消費するには、どれぐらいの運動が必要か、汗を流しながら体感することによって、私たちの生活習慣を見つめ直すよい機会となった。

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