UNV経験レポート

青年海外協力隊としてホンジュラスのシャーガス病対策プロジェクトに携わった後、国連ボランティアに参加した藤田さん。同国のケア・インターナショナルでシャーガス病対策の更なる活動に従事しました。国連ボランティア終了後は海外大学院へ進学し、現在はNGOで活躍されています。協力隊からUNV、大学院進学、そしてNGOへと歩まれた藤田さんの経験レポートを紹介いたします。

国連ボランティアへのきっかけとその後

JOCV時の保健局のカウンターパート

JOCV時の保健局のカウンターパート

ホンジュラス国のシャーガス病チーム、保健省、保健局、Canadian International Development Agency (CIDA) 、JICA の皆さん

ホンジュラス国のシャーガス病チーム、保健省、保健局、Canadian International Development Agency (CIDA) 、JICA の皆さん

大学卒業後に日本の一般企業で働いた後に青年海外協力隊に応募し、感染症対策(シャーガス病対策)の職種にて、中米のホンジュラスへ派遣されました。感染症対策では、シャーガス病対策プロジェクトの一員として専門家や他の隊員と一緒に派遣され、県の保健局配属として、シャーガス病の予防対策に従事しました。協力隊の任期終了が近づいてくるにつれて、協力隊としての2年間は短いと感じ、シャーガス病対策にもう少し携わりたいという気持ちが強くなっている頃、ホンジュラスのケア・インターナショナルにて国連ボランティアとしてのシャーガス病対策プロジェクトのアドバイザーのポジションの募集がありました。早速、応募をし、再度ホンジュラスに国連ボランティアとして戻ることとなりました。国連ボランティアでは、プロジェクトの立ち上げ、ドナーや他援助機関との調整、協働、プロジェクト管理に従事しましたが、協力隊時代の現場経験やネットワークがベースとなり、国連ボランティアの仕事にいかされていることを感じました。また、現場経験の大切さを実感したと同時に、過去における経験というものは全て次のステップに必ず生きてくるものだなと実感しました。しかしながら、国連ボランティアでは協力隊とは違った壁を目の前にしながら、自分に限界を感じることも多々あり、いいアウトプットが出来るようになるために専門性を身につけたい、勉強をしたいと強く感じました。そのことにより、国連ボランティアの任期終了後に、英国の大学院への進学を決め、社会開発学を学びました。大学院では世界中から様々なバックグラウンドを持ち、年齢も様々なクラスメイトたちと共に学ぶことはとても貴重で刺激的であると同時に、協力隊や国連ボランティア時の経験を振り返ることが出来、そのときに持っていなかった沢山の視点や考え方、理論に触れ、インプットの大切さを実感しました。

全ての経験はつながっており、仕事だけでなく人生も豊かにしてくれます

国連ボランティア時のコミュニティにおける保健ボランティア(シャーガス病予防対策マニュアル編集)ワークショップの様子

国連ボランティア時のコミュニティにおける保健ボランティア(シャーガス病予防対策マニュアル編集)ワークショップの様子

国連ボランティア時の配属先のケア・インターナショナルの同僚

国連ボランティア時の配属先のケア・インターナショナルの同僚

青年海外協力隊に参加したことで、国連ボランティアという選択が広がり、またそこでの経験より、大学院進学へとつながりました。全ては線となっており、仕事だけではなく人生を豊かなものにしてくれていると感じます。協力隊や国連ボランティアとして、ホンジュラスで4年間過ごし、そこでの同僚をはじめとする様々な人々との出会いがあり、ホンジュラスの人々と共に生活をし、仕事をすることにより、沢山の感動、喜びを共有しました。また、その経験より、ホンジュラスの人々の文化や価値観にも深く触れることが出来、自分の視野が広がったと感じます。また、いろいろな人に支えられて生きていることを強く実感しました。ホンジュラスでの現場経験より、イギリスの大学院での勉強という選択肢が広がり、また同じ志を持つ世界中からの様々な人々との出会いがあり、学ぶことにより開発支援に対する様々な見方、考え方が広がり、深まったことを感じます。

国連ボランティアを経ての今

大学院修了後に、現場により近いところへ行きたいと思い緊急支援や自立支援事業を行っているNGOに就職をし、東京本部にて約6カ月間働いた後に、今現在はアフガニスタン事業の担当としてパキスタンのイスラマバード事務所に赴任しております。治安上の問題があるためにパキスタンからの遠隔管理体制です。事業内容は学校の給水施設・学校施設の修復、建設と学校、コミュニティに対する衛生教育事業に従事しております。アフガニスタンはホンジュラスとは全く違った文化圏であり、イスラム国、約30年に渡る戦乱の歴史があり、また、遠隔管理体制であるので、自分にとって新たな世界であり挑戦となります。ホンジュラスでの協力隊、国連ボランティアでの経験、大学院での勉強を生かして、よりよい開発支援が出来るよう目指していきたいと思っております。

・帰国隊員進路情報ページ