2011年 実施報告書

【実施報告】高校生世代向け国際理解入門セミナー「世界の入り口に立とう−とびだせ!高校生2011」

【画像】ポスター“豊かさとは何か”。

このテーマのもと高校生世代のためのセミナー「世界の入り口に立とう−とびだせ!高校生2011−」が、(財)かながわ国際交流財団 湘南国際村学術研修センターと共催で2011年12月18日(日曜)にJICA横浜で開かれ、80名以上の高校生が熱い想いで参加しました。

高校生たちは、午前中はワークショップ「バーチャル世界旅行」に参加、ブータン王国のナムゲさん家族の昔と今の生活の変化を通じて、「豊かさ」について考えました。8年前、「あなたにとって人生の成功とは何ですか」との問いかけに、「成功は求めない。このままの暮らしをつづけたい」と答えたナムゲさん。その後、村に電気がひかれ、大きく変わり始めた生活。59歳になったナムゲさんは同じ質問に「私は成功を求める。子どもたちのために成功したい。しかしその方法がわからない」と答えました。ナムゲさんの中で変化したものとは…。「豊かさってなんだろう?」そんなことを改めて考える時間となりました。

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ランチタイムには世界各国の珍しい料理を食べながら、JICA横浜研修員16名と交流!

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「豊かさ」ってなんだろう??同年代の仲間たちと熱く語り合う貴重な時間になりました。

ランチタイムには、JICA横浜で研修中のセネガル、コンゴ、トーゴ、トルコ、アフガニスタンからの研修員16名をゲストとして招きました。高校生たちは世界各国の料理を食べながら各国からの研修員との交流を楽しみました。英語での会話に最初は恥ずかしそうにしていた参加者たちも、途中からは積極的に多くのゲストから話を聞いていたようです。

午後は茨城大学の土屋先生から「目に見えないものを考える。飢餓の放置は殺人と同じ?」というテーマに沿って、「飢餓」の問題をどのように捉えるのかを哲学の観点からお話しいただきました。講義後の質疑応答では、さまざまな意見が飛び交い、参加者にとって、「哲学」という新しい扉を開いたことで物事をさらに広い視野で捉えられるようになった等の学びがあったようです。

最後のプログラムは「○○について語ろう!」。今回のセミナーのテーマである「豊かさとは何か」について、2時間じっくり参加者同士でのディスカッション及び発表を行いました。全体を通して、普段の学校生活ではなかなか出しにくい疑問や想いを同年代の仲間に率直にぶつけ、熱い議論を交わしている姿が印象的でした。

【参加者たちの声】

  • 問題意識が高い人たちの中で、一緒に話すことができて楽しかったです。飢餓の件について考えたときには、一人ひとりがいろんな意見を持っていて刺激を受けました。私は、飢餓を放置すること=殺人ではないと思います。確かに、殺人レベルまでに達してはいると思いますが、「放置」ということなので、それは違うと思います。飢餓を招いてしまったことは、殺人としてとらえることはできると思いました。ディスカッションでは、「豊かさ」について考え、みんな様々な意見があっておもしろかったです。まだすっきりしないことが多いのでちゃんと自分なりにもう一度考えてみようと思いました。
  • 一つの問題について考えることの大切さを学びました。すべてのことに完全な答えはないけど、意見を出し合うことで新しいことが見つかったり、そしてまた、そのことに対して考えたりできることに気付きました。グループディスカッションで他の友達の意見を聞き、こんな考え方もあるんだと驚きました。セミナーに参加して、脳で考えるということが成長したと思います。
  • 自分があまりに日常生活であふれている情報を上手く吸収できていないかを改めて思い知りました。16年間生活していて、いろいろな情報が周りにあるのに、アンテナを張ろうと心がけていても、どうしても情報量が少なくて、こういう場面で活用される「深く考え続ける力」がないのかと悲しくなりました。最近いつも自分は「せまい」と感じます。模索中です。
  • すごく頭が痛いです(笑)。正解がないものを追求していくのはとても難しいし大変だけど、とても有意義なディスカッションになりました。自分の考えを言うことはできるけれど、それに対する反論が出たときにすごく困りました…ほとんど初対面の人ばかりではじめは緊張したけど、少しずつディスカッションも盛り上がって楽しかったです。
  • 初めて口にする料理ばかりでしたが、とてもおいしかったです。外国の方とお話しすることができて嬉しかったですし、もっともっと他国の言葉を勉強したいと思いました!ジェレジェフ!
このセミナーでは…
日本を知り、世界を知り、自分を知る、多彩なプログラムが体験できます。
世界の料理を食べながら、海外からの技術研修員や元青年海外協力隊員、国際的な仕事をしている人たちと楽しく交流できます。
同世代の仲間と熱く深く語れます。
国際社会で生きるために必要な、多様なものの見方に気づくことができます。

世界への熱い想いや率直な質問を持った高校生世代の皆さんと会えるのを楽しみにしています。

【参考】「世界の入り口に立とう−とびだせ!高校生2011」募集内容

「世界の入り口に立とう−とびだせ!高校生2011」に、たくさんのご応募・ご参加いただきありがとうございました。

対象 神奈川県に在住・在学・在勤の高校生および18歳以下の社会人(国籍は問いません)
全てのプログラムに参加できる人に限ります(部分参加不可)。
内容 チラシ(PDF/667KB)内のプログラムをご参照下さい。
募集人数 60名(定員を超える応募があった場合は、志望理由などを基準に選考します)
申込方法 2011年度の受付は終了いたしました。
たくさんのご応募、ありがとうございました。
参加費 1,000円(昼食代として)
申込問合せ先 JICA横浜 市民参加協力課 開発教育支援担当者
TEL:045−663−3220
FAX:045-663-3265
実施日時 2011年12月18日(日曜)
9時15分〜17時15分
開催場所 JICA横浜

2010年度にこのセミナーに参加した鶴岡さんが、国際協力中学生・高校生エッセイコンテスト 2010年度優秀作品【高校の部 優秀賞】で表彰されました!