2017年 実施報告書

【実施報告】国際理解入門セミナー「世界の入口に立とう-とびだせ!高校生2017」世界を変える私の目標-持続可能な開発目標(SDGs)について考える-

2017年12月17日(日)にJICA横浜を会場に、神奈川県の高校生を対象とした国際理解入門セミナー「世界の入口に立とう とびだせ!高校生2017」を開催しました。このセミナーはJICA横浜と(公財)かながわ国際交流財団(KIF)との共催で実施し、42名の高校生が参加しました。

今年はSDGsをテーマとし、ワークショップ等を通じて身近なところから世界の課題などを考える機会となりました。また、JICA研修員や青年海外協力隊員経験者と交流・意見交換を行い、開発途上国の理解につながりました。

アイスブレイク

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1階企画展示でのアイスブレイク

参加者は受付終了後に、JICA横浜1階の企画展示「SDGs-未来をつくる17の約束-」を見学し、視覚を通してSDGs(注1)の全体像を捉えてもらいました。

(注1)SDGs(持続可能な開発目標)とは、2030年までに貧困を撲滅し、あらゆる人々がより良く暮らすことを目指して、国連で採択された目標です。民間企業や、市民社会、そして個人一人一人が考え、目標達成に関わっていくことが必要とされています。

レクチャー&ワークショップ

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レクチャーの様子

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ワークショップの様子

開会式の後は、最初に、講師の中野貴之さん(JICA横浜)によるレクチャーから、SDGsの基礎を学びました。その後、講師の佐藤秀樹さん(青年海外協力協会)によるワークショップを通して、目標全般について理解を深めて、目標達成に向けての活動実例や現時点での達成度などを知る事ができました。

そして、国際協力の1つの具体例として青年海外協力隊経験者の蛭田秀樹さん(教育フリーランサー)から南アフリカでの主に教育現場での体験談を聞き、開発途上国の生の様子を知ることができました。参加者は、序盤は緊張感が漂っていましたが、ワークショップを通して徐々に緊張も解れて、和やかな雰囲気になってきました。

ランチ交流会

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ランチ交流会の様子

お昼には青年海外協力隊経験者の8名と、世界の様々な国から日本に技術を学びに来ているJICA研修員9名をゲストに招きランチ交流会を行いました。

参加者は、特製ランチボックスのハラル料理(注2)を食べながら、少人数のグループで、英語も交えて意見交換を活発に行い、交流を楽しんでいました。

(注2)ハラル料理とは、イスラム教の教義にのっとり食べることが許可された食事のことです。

グループ哲学対話

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グループ哲学対話の様子

午後には、土屋陽介さん(開智日本橋学園中学高等学校教諭)を講師としてお招きし、SDGsについて哲学対話(注3)の手法を用いて、少人数のグループで議論を交わしました。各グループでは教育や差別をテーマにして、活発的に意見を出し合っていました。「グループの中で1つのテーマに対し色々な視点が話され、自分自身の考える力が身についた」、「高校生のうちから様々な視野を持つことが大切だと思った」など参加者からコメントがあり、とても深いグループ・ディスカッションとなりました。

(注3)哲学対話とは、身近にあるけれど考えてみると実はよく分からない事柄について、参加者同士で、ゆっくりじっくり対話をしながら考え合い、思考を広げ深めていく活動です。

参加者の感想より(アンケートからの一部抜粋)

  • SDGsについて学ぶだけではなく、レクチャー、ワークショップ等を通してどんどん視野を広げていけた。最終的には教育とは何か、差別はどうして起こるのか深く考えることによって自分の意見をしっかり持って発信することを身につけたい。
  • 開発途上国の支援をしたいという思いで勝手にするのではなく、それが本当に必要とされているのかを考えるべきだと考えるようになりました。
  • 色々な人、考え方があることを改めて実感した一日でした。1つの物事に対してでも色々な考え方やそれぞれの疑問に思うこと、目をつけるところが違うのが楽しかったです。
  • 哲学対話の時間がとても印象に残りました。考えというのは無限に深められるものだということを実感しました。また、SDGsの具体例なども多く知ることができて良かったです。これからも世界に目を向け自分の考えを持つということを続けていきたいです

JICA横浜では、来年度も高校生世代を対象とした国際理解入門セミナーを実施する予定です!日程やプログラムが決まり次第、JICA横浜のウェブサイトでご案内します!