【国際協力エッセイコンテスト(山梨)】学校賞 訪問表彰&出前講座を小菅中学校からレポート!

2017年4月7日

 2016年度の「JICA国際協力中学生・高校生エッセイコンテスト」には、「未来の地球のために −私たち一人一人にできること−」のテーマのもと、中学生の部50,727点、高校生の部30,087点、総数80,814点もの応募がありました。
 山梨県では、中学生1名、高校生1名が個人賞を、中学校1校が学校賞を受賞しました。その中でも、学校賞を受賞した小菅村立小菅中学校は2年連続の受賞を果たしました。

 JICA山梨デスクでは、小菅中学校を訪問し賞状と副賞の授与を行い、同時にJICA国際協力出前講座も行いました。その様子を、小菅中学校教諭の染矢晋太郎先生にご報告いただきました。

以下、染矢先生のレポートです 

JICA山梨デスクから生徒会長へ学校賞を授与

 JICAのエッセイコンテストに応募したのは、一枚のリーフレットがきっかけでした。小菅中学校は山梨県の東部、東京都との境に位置する小さな村にあります。全校生徒は15人。小さな学校ですが、「子は村の宝」の合言葉のもとに教育環境は充実していて、毎年オーストラリアへの修学旅行を実施しています。夏にはイスラエル・パレスチナの少女たちが、連携しているNPOの橋渡しで村へやってきます。
 エッセイコンテストは、これら貴重な体験を、村の外へ発信するよい機会になると考えました。そこで私は、3年生にいくつかの参考図書と一緒に原稿用紙を渡しました。「自分にしか書けないことを、誰にでも伝わるように書こう」という一言も添えて。
 
 子どもたちの作品には、肌で感じてきたことが素直な文章で綴られていました。「知る」ことの大切さや「伝える」ことの難しさと喜び、そして自分たちに何ができるのかを、皆が真剣に考えてくれていました。文章にすることで体験は咀嚼され、記憶に残っていきます。今回で2年目の取り組みでしたが、これからも自分の体験を「見えない誰か」に対して語ることを楽しんでほしいと思います。

出前講座:JICAについて説明

出前講座:染矢先生(右)とのトークショー

出前講座:フォトランゲージ・写真を見ながら学年ごとに話し合い

 表彰の後は、出前講座です。まずは講師による自己紹介も兼ねたトーク。生徒たちは講師のヒストリーに興味津々でした。JICAの仕事のこと、青年海外協力隊の経験など知らないことばかりです。次にインタビュー形式で質問のやり取りをして、授業の中で答えきれなかった内容については、後日メールで回答もいただきました。
 最後にニカラグアの小学校の写真を使ったフォトランゲージも行い、ここでも疑問や気づきを共有していきました。授業を通して子どもたちは、ものごとの多様な捉え方や、無意識に抱いていた固定観念に気づいていきます。
 ある生徒の感想には「違いを知ることができて面白かった。良かった」とありました。『Everything is different、 not strange.』違っていることが当たりまえで、それはおかしなことでもなんでもない。そんなふうに「違い」を受け入れるやわらかい心が子どもたちにはあります。誰かに「おかいしいよ」「変だよ」と言われても気にしない人に育ってほしいと思います。

 JICAの出前講座は、アナザーワールド体験です。時間と空間を飛び越えて、知らない世界へ学びのフィールドは広がります。このもう一つの世界を知った後では、知らなかった頃があるなんて不思議に思えてきます。
 今回の出前講座が、新しい世界を知ることの面白さや、大切さに気付くきっかけになってくれたら嬉しいです。        
              
              小菅村立小菅中学校:染矢晋太郎