【2016年度日系社会次世代育成研修(高校生招へいプログラム)】日本の文化を自分の文化にしたい!

2017年2月17日

ペルーのジョハンくん(左)とブラジルのリサさん(右)

  1月11日から約1か月間、ブラジル、ボリビア、パラグアイ、ペルー、アルゼンチン、メキシコ、ベネズエラ、ドミニカ共和国の8か国から31名の日系高校生が来日し、「日系社会次世代育成研修(高校生招へいプログラム)」に参加しました。研修では日本人移住の歴史を学ぶとともに日本に暮らす日系人との交流、日本文化体験、公立高校への体験入学、広島県への研修旅行、ホームステイといったプログラムを通じて自分たちのルーツである日本への理解を深めました。

 今回は日系高校生の中から、初めて日本を訪れたブラジル出身の乙幡 リサ 香絵さんとペルー出身のケンタ ライガド ジョハン セバスティアンくんにインタビューをしました。

ブラジル日系3世の乙幡 リサ 香絵さん  

押し寿司作りに挑戦するリサさん

 リサさんが研修に参加した理由は、自分の祖父母が日本人であり日本の文化や日系人の歴史について学びたいと思ったからです。

 1か月間の研修を振り返り、「海外移住資料館などで日系人の歴史についての資料を見たり、移住学習の講義を受けたりして自分のルーツについて勉強し、またおじいちゃんとおばあちゃんの歴史についても知ることができました。祖父母が移住した歴史があったから、自分が生まれて今生きているのだと感じることができました」と話してくれました。

 料理や食べることが大好きなリサさんは、ホームステイ先で初めて作った押し寿司をブラジルでも作ってみたい、普段の食事に日本の食文化を取り入れることで日本をもっと感じられたらいいと思うと話していました。またリサさんは今年からブラジルで大学生になりますが、大学で食品工学について勉強した後は料理の勉強をするためにもう一度日本へ来たい!と目を輝かせました。

ペルー日系4世のケンタ ライガド ジョハン セバスティアンくん

高校で書道体験をするジョハンくん

 ジョハンくんが暮らすペルーでは周りに日系人が少なく、日系人の歴史について聞いたことはあったけれど詳しくは知らなかったため、ひいおじいちゃんの国を知り、もっと自分のルーツについて深く学びたいという想いから研修に参加しました。

 「印象に残ったことは、高校体験入学とホームステイです。高校では掃除の時間があることや授業が変わると教室を移動することなど、ペルーとの違いを体験し、ホームステイではホストファミリーと温泉やカラオケに行ったり一緒に料理を作ったり、日本でしかできないことができて、とても楽しかったです。温泉は恥ずかしかったけど良い思い出です。」と嬉しそうに話してくれました。

 ジョハンくんはもともと日本の教育システムに興味があり、日本の大学で勉強してみたいと思っていたそうです。今回の研修で日本の大学を訪問し、キャンパスの様子や学生の落ち着いた雰囲気を見て、将来は大学院進学で日本へ来ることも考えたいと話していました。

 ペルーに帰国後も日本語の勉強を続け、研修で学んだ日系人の歴史への理解をさらに深めていきたいというジョハンくん。「日本で学んだ思いやりの心やマナーといった様々な日本文化を私生活に取り入れて、自分の文化にしていきたい!」と少し照れながら笑って話してくれました。

日系社会次世代育成研修とは

 中南米地域各国にある日系社会の将来を担う子どもたちの日本に招聘し、日系人としてのルーツを知り、アイデンティティを確認してもらうことを目的に、JICA横浜で実施している研修。本研修に参加した日系人の方々は中南米と日本の懸け橋として幅広い分野で活動しています