【日系研修2】研修に参加してから1年。アルゼンチン帰国研修員からの活動報告!

2017年5月2日

2015年度日系研修帰国研修員の大城さん(左)とぺレイラさん(右)

 2015年度日系研修に参加した2名の帰国研修員が、アルゼンチン日亜学院で開催された第61回全国日本語教師研修大会にて、アルゼンチン全土から集まった66名の先生に向け、研修成果の報告を行いました。
 研修を終え、帰国してから1年後の彼女たちの現地での活動をご紹介します。

大城 クリスティーナさん(日亜学院教師、「幼児教育」コース帰国研修員)

研修で作成した教材を紹介する大城さん

 研修では、日本の教育現場での「幼児に自立性を持たせるための工夫」を知ることができました。研修で幼稚園を訪問した際、幼児が危険な行動をすると、先生がすぐに叱るのではなく、「なぜその行動が良くないのか」「どうすれば皆が気持ちよく遊べるのか」を幼児自身に考えさせている様子をみて、自立性を育てるために大切なことは、幼児の持っている力を信じ、私たち指導者が幼児の活動をサポートすることであることを学びました。
 またバイリンガル教育においての先生の役割は、幼児にできるだけ多くの日本語を聞く機会を与え、幼児の耳を育てること、というのも研修中に学んだことの一つです。そこで帰国後は自分で「日本語をもっと話しましょうプロジェクト」を立ち上げました。先生自ら日本語を話す機会を増やすことで、生徒だけでなく校内で働くスタッフも含め、自然に「おはよう」や「ありがとう」等のあいさつが日本語でできるような環境作りに取り組んでいます。

アリシア ぺレイラさん(コリエンテス日本語学園教師、「日系継承教育(教師育成 I )」

単語を覚えるためのアクティビティを披露するぺレイラさん

 私が住むコリエンテス市には日系人が少なく、日本語を話す機会はほとんどありません。そのため日系の子供たちは日本語学習に対しとても消極的です。そういった子供たちが自主的に学べるような指導法を身に付けたい、との思いから研修参加を決意しました。
 研修中は、子供が自主的に学ぶための楽しい授業の展開方法を学ぶことができました。特に大きな学びだったのは漢字の教え方です。私自身、小さな頃から漢字は大嫌いでした。しかし研修で「一つ一つの漢字にストーリーがあること、ストーリーを知れば自然と漢字を覚えることができること」を知り、帰国後はぜひ子供たちに漢字学習の楽しさを伝えたい!と思いました。
 今では、子供たちは絵から漢字を連想し、漢字のストーリーを想像しながら、楽しんで漢字学習に取り組んでいます。漢字学習は子供たちだけでなく私にとっても楽しい時間になりました。

日系研修員受け入れ事業とは

 中南米には177万人の日系人が暮らしています。彼らへの技術協力を通じ、移住先国の国造りに貢献することを目的に実施している研修が日系研修です。毎年約140名の日系研修員が農業、医療、保健福祉、教育といった分野の研修を日本で受けています。