JICA国際協力出前講座(山梨):北杜市立長坂小学校の取り組み

2017年8月10日

写真の説明をする成田さん(右)

 2017年4月、国際理解教育に関する出前講座で初めて長坂小学校6年生の教室を訪れました。翌月の5月、彼ら6年生は修学旅行で「JICA地球ひろば」を訪問し、「私たちにできることって何だろう」と話し合い、「世界についてもっと知る」ことを年間活動に決めました。
 その活動の一つとして、北杜市出身・在住の元青年海外協力隊、成田英幸さん(H25 年度1次隊:ヨルダン:写真)を講師に迎え、ヨルダンや難民について、数回に分けて一緒に考えることになりました。

第1回:難民ってなんだろう

授業の様子

 6月30日(金)に行われた第1回目の成田さんの授業。ヨルダンに関するクイズから始まりました。すでに調べていた子もいたり、初めて知ることに驚く声も聞こえたりしました。ジュースやお店の看板などがアラビア語で書かれている写真には、「すごい!」という声も。
 しかし、成田さんが難民について話しだすと、教室の雰囲気が変わりました。「難民」とは何か、ヨルダンの「難民」の現状がどうなのか、成田さんはわかりやすく、丁寧に語ります。そして、「私たちにできることって、何だと思う?」という成田さんからの問いかけに、みんなは話し合いを始めました。「募金をする!」「難民のことをいつも考えながら、自分たちのものは最後まで使う」「いつか青年海外協力隊になる!」など、様々な意見が飛び出しました。
 成田さんは「つらいことは多いけれど、一番つらいことは自分たちの存在が忘れ去られること」と話したシリア難民の言葉をみなに伝え、「難民について関心を持ち続けてほしい。今日の話を家族の人に伝えてほしい」と締めくくりました。

第2回:成田さんの写真展

写真展で熱心にメモをとる子どもたち

 第2回目の授業は、7月18日(火)に北杜市の津金学校(明治校舎)で行われました。津金学校は明治時代に使われていた教室がそのまま残っている建物で、現在成田さんの写真展が行われている会場です。  
 成田さんの話を聞きながら、難民の子どもたちの様子や、難民キャンプの生活、またヨルダンのミュージシャンによる支援活動(音楽)などを動画で見て、1回目とはまた違う授業となりました。
 その後、みんなで写真展を見学。「この子もパンを集める仕事をしているのかな」「これはシリアの人?ヨルダンの人?」など、より具体的に想像している姿もありました。また、成田さんの写真を使った王立植物博物図鑑(ヨルダン)も展示されていて、「砂漠にもこんな綺麗な花が咲くんだ!」という驚きの声も聞こえました

※成田さんの写真展は、2017年8月19日(土)まで開催しています。
 詳細は下記関連ファイルのチラシでご確認ください


【2回の授業を終えて】
 長坂小学校に戻った6年生は、それぞれの思いをまとめました。その中には、「笑顔が印象的。希望があるんだ」「貧しいから不幸っていうわけじゃないと気づいた」「家族と離れていても、必死に生きている姿がかっこいい」「世界には日本のような国ばかりでないと知れて良かった」といった感想が見られました。
 夏休み明けに行われる第3回目の授業からは、ヨルダンの難民キャンプにいる子どもたちとアート作品の交換による交流を行う予定です。