【研修報告】「NGO組織強化のための、ワークショップ&フィールドワーク」≪フィールドワークin 山梨≫

2017年10月13日

 この研修では、『NGOの組織強化x元気な地域づくり〜つながり、まなびあい、ひろがる〜』というコンセプトのもと、実際に地域コミュニティで活動しているさまざまな分野の方々を訪問するフィールドワークと、そこで得た経験もとに参加者同士が学びあうワークショップを実施しています。準備のための2回のワークショップを経て、第3回のプログラムは9月9日〜10日、一泊二日の山梨フィールドワークでした。
※本研修は、NGO等の団体の能力強化等をめざす「NGO等活動支援事業 NGO等提案型プログラム」の一環として、JICAの支援のもと、(特活)横浜NGOネットワークが実施しています。

1日目 株式会社 桑郷 (市川三郷町山保)訪問

市川三郷町桑畑で、桑の葉の生産について詳しくお話を聞きました

一度会うと、だれでもファンになってしまうハンさん(中央)。参加者たちもその魅力に引き寄せされていました

 桑郷は、市川三郷町に移住してきたハンさんご夫妻が地域に溶け込みながら、健康に良いとされる桑の葉茶の生産販売事業を開始し、今では桑の葉の耕作放棄地の復活と地域の雇用をもたらしている地元企業です。桑郷はフィリピンで桑の葉茶の事業化に向けた調査(*)をとおして、海外展開まで果たしています。

 社長のハン・ソンミンさんからは、この仕事に対する熱い想いをあらためて聞くとともに、今日に至るまでの苦労話も聞くことができました。参加者からは、いわゆる「よそ者」が地域に溶け込む過程に関しての質問が多く出ましたが、ひとつひとつ実体験に基づいて丁寧に応えてくれました。地域のイベントに積極的に参加したり、地域の人の言葉に耳を傾け受け入れていくことで、ハンさんご夫妻も徐々に地域に受け入れられていったとのことでした。

 宿泊は、韮崎市穴山町の穴山温泉能見荘。アットホームな宿で、振り返りのワークショップを行い、その日の学びを受けて考えを整理し、翌日のフィールドワークに備えました。

2日目 穴山ふれあいホール、 おちゃんのじかん (韮崎市穴山町)

グループワークで『興味深かった事実』『もっと深掘りしたいこと』『ハンさんが話したかったと思うこと』『明日なにに留意するか』を話し合う

素晴らしいロケーションの『おちゃのじかん』で、あらためて穴山の話を深掘り

 「穴山町まちづくり推進協議会副会長」で、元JVC日本国際ボランティアセンター事務局長の清水俊弘さんをコーディネーターに、「穴山町中央公民館長」の伊藤正大さん、「緑と大地の会」の水垂修さんらに話を聞きました。縄文時代までさかのぼることのできる穴山町の歴史を振り返りつつ、地元の人と他地域から入ってきた人が、共に生きている“まち”の様子がよくわかりました。同じように地域コミュニティで活動している参加者からは、外部者が地域の人と一緒にイベントを実施する際のポイントなど、具体的な質問も多く寄せられ活発な交流がなされました。

 昼食のため、清水さんが主宰するカフェ「おちゃのじかん」へ。地元野菜のベジタリアンランチを堪能しました。その後、清水さんからは、20年前に穴山町に移り住んで以来、国際開発協力と地域コミュニティ開発をつないで活動してきたなかで、これまでの成果や見えてきた課題などについて、じっくりお話を伺うことができました。


 今回のフィールドワークを振り返って、参加者の一人、藤井あや子さんは、「人間が生きていく最低限の衣食住が大地(森と海)に支えられていることを思い返す機会になった。もっと深掘りして知りたい」と話していました。これらの学びをこれからどのように消化して、それぞれの成果につなげていくのか、今後のワークショップが楽しみです。


◆次回は10月22日(日)にワークショップを実施します。ご興味のある方は、下記リンク
「【参加者大募集】NGO組織強化のための、ワークショップ&フィールドワーク」をご覧ください。
          
        (記事制作協力/写真提供)特定非営利活動法人 横浜NGOネットワーク(YNN)

(*)本調査は、JICA中小企業海外展開支援事業-案件化調査-を活用して実施しました。
    詳細は下記リンク「桑郷の案件化調査について」をご覧ください