草の根技術協力開始より1年〜パラグアイからの報告<その1>

2017年11月22日

パラグアイ農村女性生活改善プロジェクト〜開始から一年

 2016年9月に開始した本プロジェクトでは、この1年間ラ・コルメナ市(※1) にて同地域の農村女性を対象に農作物の加工や5S、生活改善や家計簿といったテーマを盛り込んだスタンダードコースを実施してきました。そして今年の9月、記念すべき第一期生の修了式が行われましたので、その様子を現地・パラグアイ事務所よりお伝えします。

修了証を受け取る受講生とプロジェクト関係者

【スタンダードコース修了式と調理加工所の開所式】

 青空が広がる中、プロジェクトのカウンターパート機関であるニホン・ガッコウ大学(※2) (ラ・コルメナ分校)のキャンパス内にて、スタンダードコースの修了式及び調理加工所の開所式が挙行されました。当日修了証書を授与された受講生は23名。名前を呼ばれた受講生は、これまでの様々な思いを込めて修了証書を受け取りました。中には涙を浮かべる受講生もいましたがしっかりとした足取りで証書を受け取る彼女たちに対し、ニホン・ガッコウ大学のエルメリンダ副学長は、この一年間コースへの出席を断念せずに努力してきたことと、コース開始当初と比べ表情が明らかに晴れやかになっていることが何より喜ばしい、と涙ながらに称賛の言葉を述べました。

今回、整備された調理加工所

 続けてニホン・ガッコウ大学がコースの将来的な持続のために整備した調理加工所の開所式が行われました。開所式では記念プレートの除幕式やテープカットが行われ、ニホン・ガッコウ大学の学長・副学長より、本プロジェクトに込めた想いや決意、そして横浜国立大学やJICAに対する感謝の気持ちが述べられました。

 パラグアイの農村部では男尊女卑の傾向が依然として根強く残っています。そんな中、今回修了証書を授与された一期生は、家事育児は女性の仕事という現状を背負いながらも講習会やワークショップに参加し、講師陣と一緒にスタンダードコースのモデルを作り上げました。

 

 彼女たちの想いが詰まったスタンダードコースは現在、もう一つのプロジェクト対象地域であるカアグアス県コロネル・オビエド市でも展開されています。またラ・コルメナ市でスタンダードコースを終えた受講生がアドバンスコースに進む等、プロジェクトの活動は急速に拡大していますが、それはまた別の記事<その2>(下記関連リンクよりご覧いただけます)にてお伝えします。

【画像】                   パラグアイ事務所 
                   NGO-JICAジャパンデスク 大石未来   

※1 ラ・コルメナ市:アスンシオン市から約130km離れたパラグアイで最初の日系移住地。詳しくは、下記の関連リンクJICAウェブサイト(移住地概況-ラ・コルメナ移住地)からご覧ください。
※2 ニホン・ガッコウ大学:ニホン・ガッコウは、文部科学省の研修員として本邦で研修を受けた創始者が日本の教育手法に感銘を受けて1993年に創立した私立学校。当該校は、幼稚園から大学までの各レベルにおいて、日本式教育の導入を目指している。