【日系研修4】帰国研修員が「カワイイお弁当」ワークショップを開催!

2017年11月13日

【画像】ワークショップ参加者(最前列左が佐藤クリスチアンネさん)

 2016年度日系研修「日系アイデンティティ涵養・日系史教育教材作成」コース(JICA北陸所管)に参加した佐藤クリスチアンネさんからの活動報告です。2017年10月8日にブラジルのサンパウロ市でブラジル漫画家協会とブラジル三重県人会主催の「カワイイお弁当」のワークショップが開催されました。

佐藤クリスチアンネさんからの活動報告

カワイイお弁当

 日本で「キャラ弁」と呼ばれる物がブラジルでは「カワイイお弁当」と呼ばれ、しかもローマ字でKawaii Obentoで知られています。「キャラ弁」でない理由はこちらで作られるお弁当は一般的にキャラクターをモチーフにしていないからです。もちろん工業製品のキャラクターのお菓子などはありますが、お弁当に入れる物ではありません。
 日本ではお弁当だけではなく、何でもカワイイ形になっています。工事現場のガイドパイプ(バリケード)もかわいい動物の形です。横浜ではゾウの形のガイドパイプが多く有り、石川ではイルカが多かったと思います。その他、都道府県のどこでもご当地のマスコットがあり、「ゆるキャラ」と呼ばれ人気者です。日本では電気製品、衣類や家具、大人用の物でも大抵かわいいバージョンがあります。子どものおもちゃの様な形や色をした物をどうして大人が好むのかは、ブラジル人はまだ理解していません。
 インターネットやテレビを通じて「カワイイお弁当」の写真はブラジル人も見ています。日本ではお母さんたちが子どもや夫のために手間を掛けて作る小さなアートです。そこで、10月8日にサンパウロ市で「カワイイお弁当」のワークショップを行い、はじめに私が日本のかわいい文化の説明をしました。

参加した方もカワイイおむすびができました!

 ワークショップでは北村クラウジオ先生がおむすびをかわいい動物や絵文字などの形に作る方法、そして海苔と野菜をかわいい形にカットする方法も教えてくれました。でも一番大切なのは基本的なご飯の炊き方、野菜の煮方、サケの味の付け方、玉子の焼き方です。
 現在、ブラジルでも若い家族は家で食事を作る事は少なく、外で食べるか宅配です。でもブラジルでは昨年から不景気で失業者も増えた事で、節約のためお弁当を仕事場へ持って行くことが増えてきました。
 日系研修で私がお世話になった石川県の金沢大学の学生食堂で「カワイイお弁当」はあまり見ませんでしたが、誰かが「カワイイお弁当」持ってきたら、ふたを開けるとき周りの反応で分かります。「凄い!」とか「綺麗!」という声が聞こえてきました。そしてすぐ写真を撮っていました。
 プレッシャーの掛かっている毎日の仕事や学校。その中に一瞬の幸せを感じられる。その為に「カワイイ」はあるのでしょう。
                               
                     佐藤クリスチアンネ(2016年度JICA日系研修員)

 日本のキャラ弁は“Cool Japan”の一つとも言われています。佐藤さんの活動報告から、Kawaiiだけでなく、栄養バランスもよく、おいしいObentoがブラジルで注目を集めていること、そして、日系人の方々を通じて“Cool Japan”がブラジルに広まっていることを知ることができ、とても誇らしく感じました。

日系研修員受け入れ事業とは

 中南米には213万人の日系人が暮らしています。彼らへの技術協力を通じ、移住先国の国造りに貢献することを目的に実施している研修が日系研修です。毎年約140名の日系研修員が農業、医療、保健福祉、教育といった分野の研修を日本で受けています。