【教師海外研修】実践授業レポート from 神奈川県茅ケ崎市立小和田小学校(宇住庵 香織教諭)

2018年1月10日

実践授業とは…

 実践授業とは、JICA教師海外研修に参加した先生方に、研修で得た経験を活用した授業プログラムを作っていただき、学校現場で実践いただくものです。

以下、宇住庵先生のレポートです

【画像】 12月4日(月)13時40分から、小学校3年生36名を対象とした「総合的な学習の時間」において、本研修に係る国際理解教育の実践授業を行いました。

授業実践の様子

【ブラジルを身近に感じてもらう】 
 小学3年生ということで、初めて社会科の授業が始まり、世界よりもまずは地域の学習を行っていました。初めは日本の県や他の国のこともあまり知らない中、世界のことに関しても数か国しか名前を知らないという児童も多数いました。そんな中、担任がブラジルに行ったということを知っていたクラスの子どもたちは、ブラジルのことを少し身近に感じたようで、話を聞くことを楽しみにしていました。
 今回の授業までに、ブラジルで私が見て衝撃を受けたことや、世界の反対側にいる日本人のこと、広大な自然を有するアマゾンのことなど、折に触れて話をしていました。また、現在社会科の学習で日本のスーパーマーケットのことについて学習しているため、ブラジルのスーパーの写真や市場の動画を見て、扱っている果物や魚などの違いに驚きながらも、売り手の人たちの願いや工夫は日本と同じこともあるということに気づき、より身近な存在に感じたようでした。

授業で使用したナマケモノの紹介

【アマゾンのナマケモノを通して】
 今回の授業では、まずアマゾンの有名なことについて話を聞きながら、担任の体験したアマゾンについても写真を交えながら話しました。意外だったことは、児童は動物が予想以上に好きで、アマゾンに生息する動物に関しては大変詳しく知っている児童がいたということでした。ブラジルというと、担任でもサッカーやコーヒー程度しか思いつかなったのに、「アマゾンと言えば?」という質問に対して、予想以上に動物の名前を話してくれました。日頃から動物の図鑑や面白い生物の本をよく読んでいるようです。
 今回は、ブラジルで訪れた国立アマゾン研究所で出会ったナマケモノ研究の先生のお話を、授業に取り入れました。ナマケモノの不思議な生態を知ることで、ナマケモノに愛着がわき、不思議な行動の謎を真剣に考える様子が印象的でした。
 終盤では、そんなナマケモノの種が大幅に減少していること、その原因は森林減少であること、そして、それを行っているのは他ならぬ私たち人間であることを知り、ショックを受けたようでした。また、森林減少は、自分たち日本人とも関わりがあることを知り、何かできることはないかと話してくれた児童もいました。「ナマケモノのいる森で」という仕掛け絵本も読みましたが、授業後も何度も読み返す姿が見られました。今後も、アマゾンの環境問題に対して自分たちに出来ることを考え続けていきたいと思います。
         
                      神奈川県茅ケ崎市立小和田小学校 宇住庵 香織


使用絵本:『ナマケモノのいる森で』 (ソフィー・ストラディ (著)、ルイ・リゴー アヌック・ボワロベール (イラスト)、松田素子 (翻訳)、アノニマ・スタジオ)