【日系研修5】和菓子を通じた日系社会活性化コース ー研修員たちの帰国後の活動—

2018年11月12日

2018年7月から約1カ月間実施された「和菓子を通じた日系社会活性化」コースをご担当くださった公益財団法人海外日系人協会の担当者より、研修員からの活動報告についてレポートいただきます。

帰国後、さっそく試作

【画像】本研修は、ブラジル、アルゼンチンの6名の日系研修員が参加し、5日間の和菓子教室への通学、和菓子屋や製餡所の見学などを通じて、和菓子の基礎知識、技術を学びました。帰国後、研修員の皆さんが精力的に活動されている様子をご報告します。

「帰国したら和菓子の写真を送ってくださいね」と帰国前の研修員の皆さんにお願いしたところ、さっそく試作の和菓子写真がたくさん送られてきましたので、その一部をご紹介します。

【画像】研修員から届いた試作写真の一部

ブラジル コロニア・ピニャール:安田 マルタ アリシア研修員より

●ビワ祭り
ビワ祭りは毎年9月の最初の週末に行われ、約2,000人のお客様が来場します。太鼓や、よさこいソーランなどの出し物があり、焼きそば、串焼きなど、たくさんの屋台が出ます。コロニア・ピニャール文化体育協会婦人部では、いつもの焼きまんじゅう、どら焼きの他、研修で習った「かりんとう饅頭」と「艶干し錦玉羹(つやぼしきんぎょくかん)」を初めて販売しました。かりんとう饅頭はまだこの地域では知られていないので、初日はあまり売れませんでしたが、翌日は試食用も準備したら、すぐに売り切れてしまいました。たくさんの方から「レシピが欲しい!」と言われました。艶干し錦玉羹(みかん、メロン、マンゴー味)も、おいしかったと好評でした。

【画像】写真左:安田 マルタ アリシアさん

●日本語学校の子供達に和菓子教室を開催
8月に日本語学校の子供達とお化け饅頭とデコポン餡・つぶ餡の大福を作りました。デコポン餡には、コロニア特産のデコポンのジャムを使いました。子供達は熱心に楽しんで作っていたので嬉しかったです。次はまだいつになるか分かりませんが、何を一緒に作ったらいいかなぁ…と今から考えています。

【画像】子供達との和菓子教室の様子

ブラジル マリンガ:清水 光代研修員より

父の日のお祝い(8月)に研修で習った水羊羹を初めて出したところ、とても好評でした。
盂蘭盆会の法要の時の饅頭600個は、マリンガ本願寺婦人会の皆さん(13-15人)と約3時間かけて作りました。日本で買った桜や動物の足跡の焼きごてを使い、かわいくしてみました。
9月6日-16日に10日間行われたACEMA(マリンガ日伯文化体育協会)祭りは、約70,000人が来場する大きなお祭りですが、ここでも水羊羹を初めて販売しました。ブラジルの人達は水羊羹をよく知らないので、はじめの2日間はあまり売れませんでしたが、試食をしていただくなど積極的に宣伝をした結果、だんだんと売れ始めました。

【画像】右写真:清水 光代さん

ブラジル コルネリオ・プロコピオ:カワムラ 田中 セリー としえ研修員より

8月25日の盆踊りに、コルネリオ・プロコピオの日本人会婦人会の方々と苺大福を60個作って販売したところ、とても好評で完売しました!この日は約150人の参加者で賑わいました。

【画像】写真左:カワムラ 田中 セリー としえさん

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帰国後、すぐに和菓子の試作品の写真が参加者の皆さんからたくさん送られてきて、忘れないうちにと、さっそく練習をされている皆さんの意気込みが伝わってきました。
水羊羹、大福、艶干し錦玉羹など、研修で習った和菓子を各地のイベントで取り入れていただき、好評を得たとのことで今後もこのように和菓子が日系社会、ひいては海外で広められれば嬉しい限りです。
またパッションフルーツやデコポンの水羊羹、デコポン餡の大福など、現地ならではの和菓子の普及が進むことも期待しています。

日系研修員受け入れ事業とは

中南米には213万人の日系人が暮らしています。彼らへの技術協力を通じ、移住先国の国造りに貢献することを目的に実施している研修が日系研修です。毎年約140名の日系研修員が農業、医療、保健福祉、教育といった分野の研修を日本で受けています。