【イベント報告:山梨県】2017年度1次隊 帰国報告会を開催しました!

2019年8月19日

当日の様子

 
7月20日、JICA山梨デスクが主催し2017年度1次隊帰国報告会を開催しました。今回の報告会では、7月上旬にエチオピアから帰国した佐野太一さんが現地での活動の様子などを報告し、参加者に協力隊の魅力について語ってくれました。また今回は特別に、コーヒーに関連した研修で、2週間ほどエチオピアに行かれていたという和光優さんもゲストにお迎えしました。
会場の山梨県国際交流センターには、JICA海外協力隊経験者や、今後協力隊に参加したいと考えている方など約25名にお越しいただきました。

自分に何が出来るのか考えながら

自分に何が出来るのか考えながら2年間過ごしたという佐野さん

エチオピアの首都アディスアベバのエチオピアンユーススポーツアカデミーに派遣された佐野太一さん(職種:卓球)は、JICA海外協力隊として主にジュニア世代に卓球を指導する活動を行いました。派遣されてから1年間は現地語であるアムハラ語でのコミュニケーションが難しく、何をすれば良いのか、自分に何が求められているのかわからない状態で過ごしたこともあったそうです。しかし2年目に入り、アムハラ語を習得しながら自分に出来ることを探し、卓球の指導冊子を現地の人と協力しながら作成・配布したという佐野さん。自分に何が出来るのかを自問自答しながらの活動でしたが、生活面では楽しんで過ごせるよう心がけていたそうです。おかげで現地の方との絆も深まり、充実した2年間を過ごせたと語ってくださいました。

エチオピアのコーヒー視察旅で感じたこと

コーヒー生産の様子を写真を見せながら話す和光さん

現在山梨県内でコーヒーに携わる仕事をされており、今年の1月に2週間ほどコーヒー農園などの視察でエチオピアを訪れたという和光優さん。エチオピアのコーヒー農園や生産農家の様子を、写真を見せながら紹介してくださいました。コーヒーが生産される過程を実際に見てみて、普段私たちが何気なく飲んでいるコーヒーにはこんなにも多くの人が関わっているのかと驚いたそうです。コーヒーだけではなく野菜や果物もそうですが、私たちが口にしている食べ物には海外からの輸入品が多くあります。和光さんからは、「意識せずに過ごしてしまえばそれまでだが、食べる前、飲む前に生産者のことにも思いを馳せてほしい」というお話もありました。それについては私自身もとても大事なことだと感じ、今後学校などでも伝えていきたいキーワードになりました。

最後に

今回の報告会では、佐野さん、和光さんの目から見たエチオピアについてお話いただきました。参加者からも質問が多数あり、実際に現地に滞在した人からの話が聞ける貴重な機会になりました。今後も帰国報告会を継続すると同時に、新たな協力隊経験者が生まれることを期待しています。
                                    (報告:JICA山梨デスク 穂坂ちひろ)