【実施報告:山梨県】帰国隊員(佐野太一さん(エチオピア/卓球))が北杜市長を訪問しました!

2019年8月19日

堀内教育長(左)、中山教育部長(右から2番目)


2019年7月25日、青年海外協力隊の任期を終えて帰国された北杜市出身の佐野太一さん(エチオピア/卓球)が北杜市役所を訪問し、帰国報告を行いました。北杜市からは渡辺英子市長をはじめ、北杜市教育委員会の堀内教育長、中山教育部長にご出席いただき、和やかな雰囲気のなかでの帰国報告となりました。

エチオピアでの活動についての報告

帰国した佐野太一さんと渡辺英子市長

エチオピアの首都アディスアベバにあるエチオピアンユーススポーツアカデミーに配属され、主にジュニア世代(15-17歳)に卓球を指導してきたという佐野さん。ただ卓球を指導するだけではなく、卓球の普及も目標にして活動してきたという話をされました。
渡辺市長は派遣前に佐野さんが表敬訪問をした際のことを覚えており、「派遣前にしっかりと夢を語ってくれたことが記憶に新しい。この2年間がとても充実したものになったようで嬉しい。」とお言葉をくださいました。
また、「エチオピアはマラソンが有名なイメージがあるが、卓球のレベルはどの程度なのか」「卓球は屋内だけではなく、屋外でもやるのか」などエチオピアの卓球事情についての質問をいただき、それに対して佐野さんは一つひとつ丁寧に返答していました。

2年間を通して印象的だったこと

佐野さんは2年間を通して活動以外で印象的だったことを聞かれると、南スーダン付近の難民キャンプで体育を指導したことを挙げました。難民キャンプは女性や子どもがほとんどで、働き盛りの男性は家や家畜を守るため母国に残らなければならず、家族が離ればなれになってしまうという現実を目の当たりにしたそうです。複雑な思いもあったようですが、難民キャンプの中に入るという経験が出来たことは自分にとってとても大きなものになったと話した佐野さん。2年間を通して活動以外でも様々な学びがあったようでした。

最後に

佐野さんは今後について、「エチオピアで学んだことを無駄にせず、日本にいる外国人と関わるような仕事をしていきたい」と意気込みを語りました。協力隊として現地の人と共に過ごす2年間は、人生において非常に貴重な経験です。今後、山梨県からさらに多くの人が海外に羽ばたいてくれることを期待しています。
                                   (報告:JICA山梨デスク 穂坂 ちひろ)