【イベント報告:山梨県】2017年度2次隊 帰国報告会を開催しました!

2019年11月1日

当日の様子

10月26日、JICA山梨デスクが主催し2017年度2次隊帰国報告会を開催しました。今回の報告会では、9月下旬にフィリピンから帰国した生駒忠大さんが現地での活動の様子などを報告し、参加者に協力隊の魅力について語ってくれました。
会場の山梨県国際交流センターには、JICA海外協力隊経験者や、今後協力隊に参加したいと考えている大学生など約20名にお越しいただきました。

住民と同じ目線で活動すること

フィリピンのアンティケ州サンレミギオ町役場農業事務所に配属された生駒忠大さん(職種:野菜栽培)は、青年海外協力隊として、現地の方の収入向上を目的とした有機農業の指導を行いました。派遣された当初はサンレミギオ町長の家にホームステイをしていたという生駒さん。しかし町長の家で暮らしていると住民の本音を聞くことが出来ないのではないかと思い、より住民と密接に関われる場所に引っ越しをしたそうです。まずは住民と一緒に生活し、住民の声を良く聞くことで徐々に現地に馴染んでいったと話していました。また活動においても、指導する前に自分が実践し、やって見せることで有機農業の良さを農家さんにわかってもらえるよう心掛けたそうです。その甲斐もあり、最終的には有機野菜デモ圃場の収益は大幅に向上するという成果も見られました。

【画像】フィリピンでの活動を報告する生駒忠大さん

SDGsについて考える

先日のSDGs認知度調査で全国2位という結果となった山梨県。その中でも生駒さんの出身地である北杜市は、SDGsに対する活動が盛んに行われている地域でもあります。そのことについて今回の参加者が言及し、「協力隊に参加するにあたり、北杜市の風土が何か影響を及ぼしたことがあるか」という質問が挙がりました。生駒さんは正直に言うとよく分からないが、北杜市は県外からの移住者も多い分、新しいことや変化・チャレンジすることに対して寛容なのではないかと思うと話していました。またSDGsについて知らないという参加者からSDGsとは何かという声もあがり、これをきっかけにSDGsとは何か、また山梨県内でどのような動きがあるのかを今一度会場全員で共有することが出来ました。

最後に

生駒さんの話の中で、フィリピン人の良いところは“幸せも苦労も皆で共有するところ”という言葉が非常に印象的でした。やはり帰国直後の隊員から、実際現地で感じたことをお話いただける機会は貴重であると改めて感じます。今後も帰国報告会を継続していくと同時に、1人でも多くの方が協力隊として世界にはばたいてくれることを期待しています。