【実施報告:山梨県】2019年度JICA教師海外研修山梨報告会を開催しました

2020年3月5日

2月22日(土)、山梨県国際交流センターにて、JICA横浜主催、山梨県教育委員会後援で2019年度JICA教師海外研修山梨報告会が開催されました。当日は甲州市立塩山中学校の深澤歩未先生を中心に、ワークショップの実践を交えた構成で進めていきました。中高生から大人まで約20名の方にご参加いただき、参加者同士でも活発な意見交換の場となりました。

JICA教師海外研修とは

甲州市立塩山中学校の深澤歩未教諭

まずはJICA横浜中野職員より、教師海外研修やJICAの取り組みについて説明がありました。JICA横浜では、学校教員の方々を対象に開発途上国での研修を行い、現地で学んだことを教育現場に還元していただく“教師海外研修”を毎年実施しています。今年度は南米ブラジルを訪問し、「多文化共生と移民」をテーマに2週間研修を行いました。山梨県からは甲州市立塩山中学校の深澤歩未先生がこの研修に参加し、12月に実践授業を行っています。

ワークショップの実践

本日の報告会では、教師海外研修に参加した先生方が作成した3つのワークショップの実践がありました。1つ目は、人には見た目ではわからない背景があることを再認識する「My story」、2つ目は、実際にブラジルで出会った人たちの生い立ちや葛藤を文章にしたものを読み、移民についての理解を深める「移民ワークショップ」、3つ目は多文化理解の第一歩として自分自身のことを他者にオープンにする「自分オープン」です。
3つのワークショップはいずれも、それぞれの担当している児童や生徒に合わせてアレンジ出来る内容のものとなっています。実際に参加された方々からは「自分のクラスでもぜひ実践してみたい」「このワークショップを通して自分自身も他者との関りを楽しむことができた」など温かいの感想をいただきました。

【画像】ワークショップを体験する参加者の様子

最後に

この研修の最後のまとめの際に、参加した先生方や大人からは「中高生は立派!」という声をいただき、反対に中高生からは「大人が元気ですごい!」という声をいただきました。こういった世代を超えた交流・認め合いが多文化共生への第一歩になるのではと感じる1日でした。来年度もJICA教師海外研修は実施予定です。皆様のご参加をお待ちしています。
                                       (報告:JICA山梨デスク 穂坂)