【イベント報告:山梨県】2017年度3次隊 帰国報告会を開催しました。

2020年3月10日

当日の様子

2月1日、JICA山梨デスクが主催し2017年度3次隊帰国報告会を開催しました。今回の報告会では、モザンビークから帰国した丹澤一葉さん、ボリビアから帰国した宮原美樹さんが現地での活動の様子などを報告し、参加者に協力隊の魅力について語ってくれました。
会場の山梨県国際交流センターには、報告者であるお二人のご家族やご友人、JICA海外協力隊経験者や、協力隊に興味のある方など約30名にお越しいただきました。

たくさんのことを学んだ2年間

モザンビークでの活動について報告する丹澤さん

モザンビークのイニャンバネ州ジャンガモ郡経済活動事務所に配属された丹澤一葉さん(コミュニティ開発/甲府市出身)は、青年海外協力隊として、現地農家の収入向上を目的に農業指導や養蜂指導にあたりました。トウモロコシやネリカ米の栽培、蜜蝋クリームの販売などを行い、現地の方々が自立できるようサポートする活動を行いました。
活動をしていくなかで、“お金を出してほしい”と言われてしまうことに疑問を感じ、涙を流したこともあったそうです。しかし本来の協力隊としての役割を理解してくれる同僚の存在に救われ、自発的に行動する現地の方々を見たときには、協力隊としてのやりがいを見出せたと話していました。2年間の活動を通し、たくましさや宗教への理解などさまざまなことを学んだという丹澤さん。協力隊に興味のある方は、自分には何もできないと思わずにぜひチャレンジして欲しいと笑顔を見せていました。

現地の人に寄り添いながら

ボリビアでの活動について報告する宮原さん

ボリビアのチュキサカ県スクレ市にあるマリスカル・スクレ教員養成高等学校に配属された宮原美樹さん(幼児教育/甲府市出身)は、青年海外協力隊として、教員養成課程にある学生への指導を行いました。最初は言語の壁もあり難しさを感じたこともあったようですが、伝えたいことを事前にスペイン語に翻訳しておくなど、コツコツと準備を進めることで徐々に理解者が増え、活動も軌道に乗っていったそうです。
また路上生活者やお金を欲しがる子どもたちに対してどのように接するのか、現地の人々の“生きるための心の力”が無くならないように、自分なりの答えを出したという話もしてくださいました。協力隊に参加したことで失ったものは何もないと真摯に話す宮原さんの姿に、私も胸が熱くなりました。

最後に

今回報告してくださった丹澤さん、宮原さんはお二人とも、協力隊に参加して良かったと話してくださいました。今後も山梨県から多くの方が協力隊として海外へ羽ばたいてくれることを期待しています。
                                    (報告:JICA山梨デスク 穂坂ちひろ)