2017年度4次隊 いよいよ赴任!(青年海外協力隊/シニア海外ボランティア)

2018年4月30日

雨季も終わりにさしかかった4月初旬、「初めまして!これからよろしくお願いします!!」と、長旅の疲れを感じさせない13名のボランティアが空港に到着しました。翌日も変わらず元気いっぱい!関係者一人一人の話に興味を持って耳を傾け、たくさんの質問が飛び交う現地訓練が始まりました。今回はその13名のうち2名が、ザンビアでの活動に馳せる想いを寄せてくれました。

まず1人目は、南部州のモンゼに派遣される坪井隊員です。

坪井 健悟隊員:青年海外協力隊、職種「小学校教育」、配属先「モンゼ初等学校」

ザンビアの印象は?

ルサカ空港に降り立った瞬間、空の広さに驚きました。日本とは異なり高い建物も少なく、空の広さに感動したのを今でも覚えています。また、ザンビア人の優しさも印象的でした。特に任地訪問で訪れたモンゼでは、宿泊先から赴任先に行くまで多くの人たちに声をかけてもらいました。”你好”、 ”コンニチハ”、 ”How are you?”、 ”KENGO”、 ”My friend”どんな呼び方であれ、壁を作らず声をかけてくれるザンビアの人たちに温かさを感じました。

応募動機

私はカンボジアを訪問するまで、発展途上国について何も知りませんでした。2017年、医療提供及びカンボジア人医療者の教育のため、そこに住む兄に会いに行きました。そこで、現地スタッフからポルポト政権の話を聞いたり現地の様子を見たりして、自分のおかれた状況との差に驚愕しました。また、現実に起こっていた発展途上国の問題を知らなかった自身の見識の狭さを痛感し、もっと知りたいと感じるようになりました。この訪問の後、将来日本で教員になる事を目標としていることもあり、小学校教育という職種で青年海外協力隊に応募することにしました。

要請内容と抱負

首都ルサカから、南西へ約150km。モンゼという場所で、小学校の教員として活動します。要請内容は、1. 小学校教員として算数もしくは理科授業の実施、2. 同僚教員と共に算数・理科の授業改善、3. Expressive Artsの実施となっています。赴任先では、要請内容に縛られるのではなく、実際の教育現場を把握し、彼らの力になる活動を目指します。そして帰国後、ザンビアの子どもたちの学校生活やザンビアの文化など、自分の肌で感じたザンビアを日本の子どもたちに伝えることで、幅広い視野と考え方を持った子どもたちを育成したいです。

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赴任先の子どもたちと

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現地語学訓練の先生と

隊次リーダーで細やかな気配りのできる坪井隊員。その敏感なアンテナを持っていれば、配属先の子供たちや任地の人々の力になる活動をいち早く見つけ出してくれることでしょう。そして、その活動を通し2年後には、親しみやすい笑顔の坪井隊員のまわりに、より多くの子供が集まっていることと思います。

続いて二人目は、2017年度2次隊ながら派遣が少し遅れ、4次隊メンバーと共に到着した、北西部州メヘバへ赴任の森下隊員です。

森下 未央隊員:青年海外協力隊、職種「PCインストラクター」、配属先「メヘバA中等学校」

ザンビアの印象は?

「空が広い」
アフリカ特有の強い日差しの中、広くて青いザンビアの空が私を出迎えてくれた。今日からここが私のホームだと思うと嬉しくて何度も空を見上げた。ザンビアの首都であるここルサカは、発展途上国だということを忘れてしまうほどに、何でも欲しいものが揃う大都会だった。日本車が忙しそうに走る道路や高いビル、その街のすぐ近くに広がる低所得者が住むコンパウンド。光と影が共存する忙しい街、というのが印象として私の心に残った。

応募動機

3年前、アジアを旅しているときにある少年に出会った。5歳前後に見えるその少年は、自分より大きな鍬をもって昼間に畑仕事をしていた。ぼろぼろの家の庭先でぼろぼろの服を着たその少年は、体を刺すような日差しの下、裸足で一心不乱に畑を耕していた。その少年と目が合った時、衝撃のような感情が心を打った。「動き出さないといけない、今すぐ」。彼がこの先十分な教育をうけられたなら、他の世界を知ることができたなら、靴を履いてグラウンドを走り回れたなら、もしかしたら未来の大統領、発明家、オリンピック選手になれるかもしれない。この時私は、世界中にいる彼のような子供達が、自分の可能性や希望を信じられる世界になってほしいと強く、強く思った。

情報科教員をしていた私は日本に帰ってすぐ、海外の貧困問題や教育問題を中心に自分にできることでやりたいことを探した。その時に知ったのが青年海外協力隊。難民キャンプ内の学校で、PC教員として活動をする要請であった。これだ、とすぐに分かった、私のやりたいこと。微力で未熟な自分に何ができるのか、想像もできないままに、心が惹かれるそのままに、感情のままに、応募にいたった。

要請内容と抱負

赴任先は、ザンビア北西部に位置するコンゴ共和国の国境近く、メヘバ難民キャンプ。多くの難民を受け入れるこの難民キャンプ内にある全寮制メヘバA中等学校でPCの授業を受け持つ。また、クラブ活動、同僚教員へPCの使い方の指導を行う。PCの使い方・情報の扱い方の学びを通して、自ら自分の視野を広げ、新しい物を生み出す力を身につけられる子供の育成に少しでも加担できるような活動をしたい。また、教員時代にダンス部顧問をしていたことから、ザンビアの高校のクラブ活動でダンス部を作りたい。世界のこんなところにも、様々な境遇の中、多くの子供が日本の高校生と同じように音楽を共有して踊りながら喜びを分け合っている。それを日本の高校生にも伝えたい。相互に作用して、生まれてきたすべての子供が平等に夢や希望をもてる輝かしい未来を担う大人になってほしい。そしてそれらにかけた全ての時間が余すことなく私自身を大きくし、この先も素敵な教師を目指し続けられるような活動をする。

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メヘバA中等学校 綺麗な空に綺麗な校舎

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難民キャンプ内の子供達 音楽が流れるiPhoneに夢中

首都ルサカからメヘバへのバス移動は2日がかりです。任地訪問後「遠かった。。。」と話していた森下隊員ですが、何かに導かれるようにしてやってきたここ、ザンビア。ボランティア活動への熱い想いは、メヘバまでの長距離移動のつらさを凌駕しまだ余りあるのではないでしょうか。

4月下旬、13名のボランティアはそれぞれの決意を現地語と英語に込め発表し、現地訓練を終了しました。13名の高いモチベーションと発信力が他のザンビア隊員をも刺激し、それぞれの活動に何か一味が加わっていくことを願っています。坪井隊員・森下隊員、ご協力ありがとうございました!