東部州シンダ郡『NERICA米 播種研修』開催

2018年11月7日

2016年度4次隊 浅倉純子/シンダ郡地域開発事務所(コミュニティ開発)
2016年度3次隊 服部邦彦/シンダ郡農業事務所(コミュニティ開発)

開催内容・経緯

11月7日(水)、東部州シンダ郡にてJICAのコメ普及支援プロジェクト(RDP:RICE DISSEMINATION PROJECT)協力のもと、NERICA米播種研修を行いました。総勢80名を越える参加者(他郡のボランティア・カウンターパート含む)は圃場作りから播種を終えるまで雲もない炎天下の中、鍬で畑を耕し額に汗を浮かべながら熱心に取り組みました。

NERICA=New rice for Africa:雨量が少ない地域でも多収穫・早熟が期待できる品種(陸稲)で、アジア品種とアフリカ品種を配合し誕生した稲です。

稲作普及をしている協力隊員として
1)農業の多様化 2)作物の安定確保 3)保全農業
の観点から、主に災害や飢饉の際に食料に困らないことや新規換金作物導入のため、普及を飛躍的に拡大しようと今回RDPに依頼し播種研修に繋がりました。

シンダ郡ではメイズ栽培は盛んですが、稲作をする・したことがある農家が殆どいません。加えて、米は農家にとっては高価なもので、クリスマスや祭日にマーケットで購入し、年に数回しか食べることができません。

例年雨量が少ない東部州では稲作がまだまだ普及していないため、今回のNERICA米播種研修は参加者にとって実りの多いものとなりました。

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シンダ郡地域開発事務所のオフィサーによるプログラム説明

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研修参加者が圃場を整備している様子

研修プログラム
9:00 お祈り
9:02 研修参加者自己紹介
9:12 シンダ郡農業事務所オフィサー 挨拶
9:17 NERICA栽培経験者 体験談

JICA専門家による研修
9:30 ネリカ講座
10:00 実地研修
11:30 質疑応答

閉会
11:50 シンダ郡地域開発事務所オフィサー 挨拶
11:55 お祈り

研修を終えて

当日は開始時刻が大幅に遅れましたが、誰一人不満を言うこともなく無事に終えることができたのが何より良かったと思います。

圃場作りの最初の作業は、土を均すことです。大きな土の塊が至る所にあるのですが、それを一つ一つ丁寧に鍬で潰して地面を平らにします。この作業をしておかないと発芽率が悪くなり、収穫量にまで影響します。

そして、10m×20mの圃場を作った後30cm間隔で線を引いて、そこに1m間隔で50粒の種もみを撒き、計1kgの播種を行います。その後、土で軽く覆い隠して準備は完了となります。研修参加者はメモを取る人もいれば、発言者のすぐそばで一言一言しっかり聞く人などもいて、意欲的な姿勢を示しており大変嬉しく思いました。

研修では参加者側から数多くの質問があり、稲作に対する関心の高さが窺え、圃場作りの大切さをしっかり吸収できたと思います。知識が不足しているがために起きる、発芽率の低下・収穫量の低下などの所々の問題の解決にも繋がったと思います。研修最後には、RDPと昨年NERICAを栽培・収穫した農家から、開催地の農家と農家グループに対して種子配布を行いました。種子を受け取った農家は、今後自分たちの圃場でも稲作に取り組むことを誓いました。地域開発事務所と農業事務所の協力だけではなく、多くのザンビア人のサポートのもと完遂できました。この研修は、地域住民にとっても記憶に残るものになったのではないかと思います。

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鍬を用い、圃場を平らにしている様子

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圃場の準備完了の様子

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30cm間隔の線を引いている様子

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1m間隔に50粒の種子を播く様子