アフリカの布製品製作販売の支援で村落部女性の生計を向上する

2019年6月24日

2016年度4次隊 冨安麻衣子/マンサ郡農業事務所(コミュニティ開発)
2016年度4次隊 浅倉純子/シンダ郡地域開発事務所(コミュニティ開発)

2019年4月27日土曜日、首都ルサカの雑貨マーケットにマンサ郡とシンダ郡の村落部女性が出店し、手縫いのチテンゲ(アフリカのカラフルな布)製品を販売しました。参加したのはマンサ郡とシンダ郡のJICA海外協力隊員各1名、村落部女性各2名の計6名。ディスプレイのデザインにはルサカ市内でデザイン分野で活動するJICA海外協力隊員が協力しました。

今回の出店は、村落部で暮らし農業を生計の柱とする世帯の収入の幅を広げようという活動の一環です。

会場のマーケットは、ザンビアらしいお土産ものやおしゃれな小物が並び、各国料理の屋台も楽しめるルサカで人気のにぎやかなマーケット。

当日は主に次の三つの目的に沿って活動しました。
(1)ディスプレイ、接客、会計管理など、出店に関連する知識と経験を得る
(2)他店の品ぞろえ、品質、価格を把握する
(3)自店の品ぞろえ、品質、価格を他店と比較し、売行きを見て今後の改善につなげる

参加者は初めてのことに戸惑いながらも、終了後の振り返りの声からは次のような成果が伺えました。
(1)課題の発見:「会計管理は難しい。コストと売上の差引き、数人が作った商品をグループとして販売した際の利益の分配など。ディスプレイ、接客は楽しかった、自分で工夫したい。」
(2)自らの技術、商品に対する自信:「品質については、ミシンがなく手縫いでも他店に劣らないものを作ることができた。価格は同程度なので、品ぞろえを増やしていきたい。」
(3)品質に対する意識の向上:「品質が良ければ単価が高くても販売につながった。今後もグループのメンバーが結束して品質向上・維持に努めていきたい」

シンダでチテンゲ小物製作販売に参加する女性9名の子どもの数は、一人当たり平均5.4人。活動に参加する動機をたずねると、口をそろえて「子どもの学費」という答えでした。

今回の経験を活かして今後の収入向上につなげ、子どもの未来、ザンビアの未来が広がっていくことを願っています。

当日のマーケットの様子

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