運動会で体育教育の発展へ-教員対象の運動会-

2019年8月13日

2018年度1次隊 真田 翠里/体育

7月12日に私の配属先であるキトウェのミンドロ初等学校で、教員を対象にした運動会を実施しました。ザンビアの学校では、体育の授業が日常的に行われていないのが現状です。行ったとしても黒板に教科書を丸写しする理論の授業が中心です。体育の実技授業を定着させるためには、教員の意識を変えることが重要だと感じています。そこで教員を対象に運動会を行うことによって、体育の楽しさや教育における体育の重要性について、楽しみながら知ってもらいたいと思い教員対象の運動会を実施しました。初めての試みということもあり、スムーズに行うことは難しかったですが、競技を積極的に行ってくれる教員が多かったです。先生たちは真剣に、そして、子どものように楽しみながら競技に取り組んでくれました。また、カウンターパートや担任の先生方、教育実習生だけでなく、校長先生も忙しい中、積極的に参加してくれました。終了後、校長先生をはじめ多くの先生方から「楽しかったから、またやってほしい」、「次はいつやるの?」などの嬉しいお言葉も頂けました。その言葉を聞いたときは、大変嬉しく運動会を行って本当に良かったと思いました。

また、日本文化紹介の一環として、ソーラン節の演舞も披露しました。教員だけでなく多くの生徒が見ている中での演舞となりました。私達のかけ声を真似してくれる生徒や手拍子などで盛り上げてくれる先生がいたおかげで、最後まで踊りきることができました。演舞後も、「ハッピを着たい」、「ソーラン節を一緒に踊りたい」と言ってくれる教員が多くいました。少しの時間でしたが、ソーラン節を教える時間も設けることができました。ソーラン節を踊ったことに対し、教員はお礼にザンビアのTraditional danceであるチムウェムウェダンスを披露してくれました。日本文化の紹介だけでなく、日本文化とザンビアの文化の相互理解の機会となりました。

今回の運動会は多くの人に支えられ、協力を得て行うことができました。先生たちの体育に対する意識向上が目的でしたが、自分自身の意識向上、活動の課題発見にも繋がりました。私の帰国後もこのような運動会が継続して行えるように、また、教員だけでなく生徒たちを対象に運動会を行えるように、現在運動会のルールブックを作成しています。最後に、この運動会がザンビアにおける体育教育の発展のきっかけになることを願っています。

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集合写真

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綱引き

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たま入れ

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障害物競走

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ソーラン節