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Arriba(アリーバ)Perú(ペルー)/ペルー頑張れ!

2020年12月15日

JICAペルー事務所
所長 中川 岳春

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JICAは、1958年にペルーへの協力を開始以来、インフラ整備・防災分野など、さまざまな協力を進めてきました。また、5千名を超える研修員を日本に受け入れるなど人材育成にも力を入れています。

新型コロナウイルス感染症の感染拡大を受け、2020年3月にペルー政府は国家非常事態宣言を発出しました。
ペルーでの非常に深刻な新型コロナ感染症拡大については、JICAとしても大変懸念しており、医療関係者や地方部のコミュニティなどへのマスクや防護服の供与などの協力を実施しています。また、新型コロナウイルス対策のためには手洗いが重要ですが、JICAの協力により整備された上水道施設により、清潔な水で手洗いが出来るようになったことで、少しでも新型コロナウイルス感染拡大が抑えられていることは、JICAにとって非常に大きな喜びです。

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マスクや防護服の供与セレモニー
ペルーの保健省にマスクや防護服を供与した際のセレモニーです。

JICA帰国研修員でもある通商観光大臣、保健省副大臣はじめ、行政機関の幹部が新型コロナウイルス感染症対策の陣頭指揮を取っています。また、ペルーの各分野の第一人者となっているJICA帰国研修員が、新型コロナウイルス感染症が拡大する中でもペルーや中南米地域で保健医療・教育・環境管理・防災分野などのウェビナーを積極的に実施するなど、ペルーの社会経済の発展のために貢献を続けていることに敬意を表します。

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帰国研修員によるウェビナー
帰国研修員による、「ニューノーマルに向けた保健」をテーマにしたウェビナーです。

JICAの代表的な協力スキームの一つにボランティア派遣があります。
JICAは、1980年にペルーに初めてのボランティアを派遣し、2020年はJICAボランティア派遣40周年の記念すべき年でした。
そのため、ペルー各地でペルー国民に感謝するイベントを数多く企画していましたが、残念ながらコロナの影響でイベント開催は実現できませんでした。
また、多くのボランティアが、それぞれの任地で精力的に活動を展開していましたが、国家非常事態を受けて日本への一時帰国を余儀なくされました。
JICAボランティアは、日本での専門的な経験や勉強をしてから、ペルーでのボランティア活動を展開しています。
日本での豊富な経験はありますが、日本以外の国での仕事の進め方などは必ずしも理解しているわけではありません。また、文化や慣習も日本とは大きく異なります。
ボランティアたちのペルーでの活動・生活を支えてくれていたのは、配属先職員の方々、ホームステイ先の家族、友人の皆さんです。
この度、日本にいる一時帰国ボランティア35名が、ペルーの皆さんに感謝の想いを伝える動画を作成しました。動画公開から、あっという間に数万件の視聴回数になり、多くのペルーの友人から温かいメッセージも頂いていることに、JICAペルー事務所を代表して心から感謝します。ボランティアたちのペルーの皆さんへの感謝の想いは、JICAペルー事務所一同の想いでもあります。

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動画「大好きなペルー」
ペルーボランティア派遣40周年を記念した動画。最後のフレーズが「Arriba Perú(ペルーがんばれ!)」です。

ペルーの友人からのメッセージには、早くボランティアに戻ってきてもらいたいという多くの声がありました。
2021年は、ペルー建国200周年の記念すべき年です。
JICAはペルーの友人の皆様の期待に応えるべく、またペルーの社会経済の発展に寄与すべく、出来るだけ早いタイミングでボランティアや専門家がペルーでの活動を本格的に再開できるよう、全力を尽くしていきます。

ペルー国民の皆様とペルーと日本の友好親善の架け橋となってくれているJICAボランティア・専門家・JICA帰国研修員などの皆様に、改めて心より感謝します。

Arriba(アリーバ)Perú(ペルー)!
ペルー頑張れ!

ペルーJICA海外協力隊派遣40周年特設ページ